トヨタで実践されている「必要な情報を紙1枚にまとめる」仕事術がわかりやすく解説されている本です。必要な情報を整理し、考えをまとめ、物事を相手に伝える力を高めるために使える仕事術が紹介されています。
■トヨタの1枚
トヨタには、業務上の書類はすべてA3またはA4サイズの紙1枚に収める、という習慣が企業全体の文化として根付いている。報告書、企画書、会議の資料や議事録、プレゼンテーション資料など、どんな種類の書類も、どんなに複雑な内容の書類も、原則「紙1枚」で作っていく。そうする事で、仕事の質も効率も飛躍的にアップする。
「トヨタの1枚」には3つの特徴がある。
①ひと目で全体が見える(一覧性)
②枠がある(フレーム)
③枠ごとにタイトルがついている(テーマ)
この3つの特徴が、読んでわかるのではなく、見てわかる「1枚」にしている。内容を説明する時にも、最低限の言葉で済むような作りになっている。「紙1枚に収める=一覧性を持たせる」だけで、何枚にもわたる書類より、ずっと伝わるものになる。さらに、フレームとテーマがある事で、読み手は「この部分には何が書かれているのか」がひと目でわかる。
選ばれ続ける人になるために必要なのは、情報を整理し、考えをまとめ、伝え力である。そのためのプロセスとして、「紙1枚」にまとめる技術が有効である。
「紙1枚にまとめる」上で大切なのは、資料そのものの作成法よりも、前段階の思考整理法である。
①考えるベースとなる情報を書類に「整理する」
②自分なりの「考え」を書類に「まとめる」
③書類の内容を誰かに「伝える」
考え抜いて作られた1枚の書類は、機能する1枚となる。
著者 浅田すぐる
「1枚」ワークス 代表取締役 トヨタ自動車入社後、海外営業部門に従事。米国勤務などを経験したのち、6年目で同社のグローバル企業ウェブサイト管理業務を担当。「伝わるサイト」へのカイゼンを実現し、企業サイトランキングで全業界を通じ日本一を獲得する。その後、グロービスへの転職を経て、独立。 現在はビジネスコミュニケーションをテーマにした企業研修・講演・コンサルティングなどを多数実施。受講者数は2018年3月時点で7,000名以上。 自社独自の教育プログラム"「伝わる」思考×「1枚」の型 1sheet Frame Works"という1年間のスクールプログラムは、日本全国から受講者が集まる人気講座となっている。 デビュー作『トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術』)は、2015年年間ランク4位、世界5カ国翻訳のベストセラー・ロングセラーに。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
週刊ダイヤモンド2015年3/28号[雑誌] 紀伊國屋書店和書販売促進部係長 水上 紗央里 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 5分 | |
Chapter1 なぜ、トヨタはナンバーワンなのか? | p.19 | 26分 | |
Chapter2 トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術〜基本編〜 | p.77 | 38分 | |
Chapter3 トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術〜応用編〜 | p.161 | 19分 | |
おわりに | p.203 | 3分 |
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