今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2014/12/01更新

成功の要諦

139分

1P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

因果応報の法則

人生にはもって生まれた運命がある。まずこの事を納得しなければならない。近代的教育の場では、運命というものを一笑に付し、まともに取り扱ってこなかった。確かに、近代科学では運命の存在は証明されていないが、運命があるという事は理性で肯定すべきである。運命を肯定する事によってはるかに人生を理解しやすくなるし、人生を間違いなく生きる術を会得する事ができる。

人生を構築する要素としてまず運命がある。これが人生を貫く縦軸として存在し、人生は運命という縦軸に沿って流れている。同時に、人生には「因果応報の法則」という横軸の要素がある。因果応報の法則とは、善い事をすれば良い結果が生じ、悪い事をすれば悪い結果が生まれる。善因は善果を生み、悪因は悪果を生む法則のこと。善因悪因の「因」とは、自分が生きている間に思った事、行った事である。自分自身が思い、考え、実行すること、それらが原因となる。そして、原因は必ず「結果」を生む。原因が原因のままで残り続ける事はない。思いと行い、つまり思念、行為は業(カルマ)をつくる。これが因果応報の法則である。

ところが、因果応報の法則は、必ずしもその通りの結果が出ているようには見えない。いい事をしてきた人が病気で苦しんでいる、悪い事をしている人が幸せそうに暮らしている例はいくらでもある。因果応報の法則は、結果が出るまでには時間がかかる事がある。原因に対して、多くの場合は結果がすぐに出てこないが、20、30年の長いスパンで見ると、必ず因果応報の法則通りの結果になっている。

運命と因果応報の法則という2つの要素の内、因果応報の法則の方が、少し力が強いので、元々定まっていた運命が変わる事がある。そのため、人生は必ずしも運命の通りにはならない。

感謝を理性にインプットせよ

我々一人ひとりにとって、運命と因果応報の法則によって現れる現象に、日々どのように対処していくかを考える事は生きていく上で大事な事である。この答えは、善い事に遭おうと、悪い事に遭おうと、どんな現象に遭っても、その現象に感謝する事、これに尽きる。何事に対しても感謝するというのは、至難の業である。だからこそ、理性にインプットしておかなければならない。

災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を続けていく。これから将来、良い事が起きるためにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に感謝する。良い事が起きれば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんな良い機会に恵まれていいのだろうか、自分にはもったいない事だと感謝する。これが素晴らしい人生を生きるための絶対条件である。