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2014/12/10更新

億男

186分

9P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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人が生きるためには何が必要なのか

人間にとって、お金とは何か。借金で家族を失った主人公が、宝くじによって3億円を得ることによって、お金と幸せについて答えを探し求めていく物語。


■一男の世界
この世界はお金の皮肉で溢れている。一男が三億円を手にする事になったのも、そんな皮肉めいたある一日の出来事がきっかけだった。一男は、図書館に毎朝8時半に出勤し、館内の電気をつけ、パソコンを立ち上げ、開館準備をする。9時に開館した後は、カウンターの中で来館者の貸出し手続きをしながら、返却された本を整理したり、書棚に戻したりしていると一日が終わる。

17時のチャイムが鳴る。一男は荷物をまとめ図書館を後にすると、電車に乗って30分。静かな駅を降りて、駅前の牛丼屋で簡単な食事を済ませ、巨大なパン工場に向かう。白衣に着替え、ベルトコンベアの前に立ち、次々と流れてくるパン生地の断片を丸めてパンの形にしていく。とめどなく続く単純作業。

一男の弟が失踪したのは2年前の事だった。弟には3千万円の借金があった。その事を知った一男はその借金の肩代わりをした。家では妻との口論が絶えず、妻はひとり娘を連れて家を出て行った。それから1年半にわたる別居生活が続いている。一男は借金返済のために昼は図書館司書として働き、夜はパン工場で働く。

超短要約

■あらすじ
弟の借金を背負い、家庭も崩壊し、昼も夜も働く一男。ある日、宝くじで3億円を手にするが、そのお金は15年ぶりに会った大金持ちの親友と共に消えてしまう。3億円と共に消えた親友の足跡を追って、彼を知る手がかりとなる3人の人物を追う。

3億円を追ううちに、お金と幸せの関係についての答えを探し求める一男。ただ、三億円を取り戻し、借金を返済し、家庭を取り戻そうとする一男。

そんな一男の元に、3億円を持った親友が姿を表わす。生きるために必要なものは何か。お金と幸せの関係とは何か。3億円を再び手にした一男は億男に戻り、生きるために必要なものを見いだしていく。

著者 川村 元気

1979年生まれ。映画プロデューサー 大学卒業後、東宝にて『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』などの映画を製作。 2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。 2012年に初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞へのノミネートを受け、映画化が決定した。2013年にはアートディレクター佐野研二郎と共著の絵本『ティニー ふうせんいぬのものがたり』を発表し、同作はNHKでアニメ化。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
一男の世界 p.9 18分
九十九の金 p.39 20分
十和子の愛 p.71 21分
百瀬の賭 p.105 22分
千住の罪 p.141 29分
万佐子の欲 p.189 22分
億男の未来 p.225 12分

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