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2014/09/30更新

レッド・オーシャンで儲ける7つの法則 (マイナビ新書)

129分

1P

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7つの法則

イノベーションの成功確率を上げる方法には、7つの法則がある。

①身近なところから考える
いきなり異分野に進出するのではなく、現在行っている事業をベースに、様々な分野を手探りしていく。探ってみたものの、見込みがなさそうであれば、即座に後戻りができる。有望である事が確認できたところで、社内のリソースを割き、新たな方向へと進んでいく。無数の可能性の見込みがあるか否かを判断する段階では、幅広い探索=分散が適切である。

②既存の製品・サービスを徹底的に分解する
イノベーションとは、「無から有を生む」事ではなく、既存のものを組み替えて、新たな枠組みを作り出す事である。イノベーションの前には、既存の製品・サービスを様々な要素に分解しておく事が必要である。既存の製品・サービスに慣れてしまうと、それらをある程度の「固まり」として認識してしまい、それらを構成する個々の要素を見分けられなくなってしまう。このような錯覚がイノベーションの大敵となる。

③既にあるコンセプトを別の場所で実現する
製品・サービスを「部材」まで分解して一部を新たな部材に取り換えただけでも、画期的なイノベーションになり得る。ある分野では競争力を発揮できない平凡なものでも、他分野に移る事で新境地を開拓できる可能性がある。

④足したら引く、引いたら足す
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があるように、ある製品に求める機能・スペックは多ければ多い程よいというものではない。消費者にとっては過剰≒煩雑であるため、オーバースペックの製品やサービスは選択肢から外されてしまう可能性が高い。飽和・過剰の時代には、ゼロやマイナスも価値になる。

⑤失敗を日常にする
「新結合」の大半はゴミ箱に直行である。そこで必要になるのが「ゴミ箱行き」を否定的に捉えない組織のカルチャーである。イノベーションでは、失敗した内容をどれだけ覚えて次回以降の試行にフィードバックするかが鍵を握る。

⑥走りながら考えよ
変化する不確実な世界では、目標を定めても、準備している間に目標の位置も変われば、周囲の環境も自らの保有技術の価値も変化していく。目標は必ずしも固定せず、「当たらないな」と判断したら、躊躇する事なく次の目標に切り替える事が、成功確率を高める。

⑦焦るな! スピードよりも持続力
全力疾走する組織は、短期的には先行できるものの、遅かれ早かれ息切れして、長期的には脱落してしまう。ブルー・オーシャンに辿り着くためには「持続可能な最大速度」が最も効果的である。地道な努力を積み重ねる事が、イノベーションに辿り着く、遠いようで実は近い道である。