競争の激しい市場から抜け出すには、イノベーションが必要である。不確実性の高いイノベーションの成功確率を高めるための方法がまとめられています。
■レッド・オーシャンを抜け出すにはイノベーション
レッド・オーシャンとは、成長の止まった市場に競争相手がひしめき、際限ないコスト削減・価格競争に陥った「血に染まった」市場という意味で、ブルー・オーシャンとは、競争相手のいない未開拓の市場という意味である。
残念ながら、レッド・オーシャンを脱して儲ける「必勝法」は存在しない。しかし、勝率を高める技法は存在する。レッド・オーシャンを脱するイノベーションは高い成功確率は期待できない。そこで必要となるのが、個々では成功確率の低いプロジェクトを束ねて、全体として高い成功確率へと持って行く事である。
レッド・オーシャンを脱する基本方針は、以下の2点が適切である。
・危険を一定範囲内にコントロールする
・一攫千金ではなく、小さい成功を積み重ねていく
レッド・オーシャンから脱するために、イノベーションの成功確率を上げるには以下の7つの法則がある。
①身近なところから考える
②既存の製品・サービスを徹底的に分解する
③既にあるコンセプトを別の場所で実現する
④足したら引く、引いたら足す
⑤失敗を日常にする
⑥走りながら考えよ
⑦焦るな! スピードよりも持続力
著者 高橋 正明
コンサルタント 学卒業後、大和総研に入社。主に企業アナリスト、金融エコノミスト、社会保障制度研究等のリサーチや、社内外を対象とした各種研修講師等の業務に従事。 2011年に退職後、国会議員政策担当秘書等を経て、現在は非営利団体のアドバイザー、政策立案サポート、執筆活動等を行う。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 3分 | |
第1章 レッド・オーシャンしかない日本市場 | p.17 | 12分 | |
第2章 レッド・オーシャンとイノベーション | p.43 | 9分 | |
第3章 【法則1】身近なところから考える | p.61 | 8分 | |
第4章 【法則2】既存の製品・サービスを徹底的に分解する | p.77 | 10分 | |
第5章 【法則3】既にあるコンセプトを別の場所で実現する | p.97 | 10分 | |
第6章 【法則4】足したら引く、引いたら足す | p.117 | 10分 | |
第7章 【法則5】失敗を日常にする | p.137 | 10分 | |
第8章 【法則6】走りながら考えよ | p.157 | 9分 | |
第9章 【法則7】焦るな! スピードよりも持続力 | p.175 | 8分 | |
第10章 7つの法則を実践するには | p.191 | 8分 | |
おわりに | p.208 | 2分 |
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