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2014/09/08更新

無印良品の、人の育て方 “いいサラリーマン"は、会社を滅ぼす

149分

3P

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逆境こそが人を育てる

無印良品の人が辞めない仕組み、人材育成の仕組みを紹介した1冊。
終身雇用と実力主義を組み合わせた無印良品の人の育て方について書かれています。


■逆境こそ人を成長させる
人が辞めない会社とは「働きがいのある会社」とも言い換えられる。働きがいはお金だけで生まれるものではない。日々の仕事の中で評価されて達成感を味わったり、自分の成長を感じたり、成果を出して心が揺さぶられた時に最も実感する感情ではないか。

自分を成長させるためには「逆境に身を置く」のが一番効果がある。今は逆境を経験する場が少なくなった。大学は全入時代になり、多くの学校は競争を避ける教育をしている。今の若者は折れやすいと、失敗させないような社員教育をしている企業が増えた。今は試練の場は、自分から求めていかないと、なかなか体験できない。

そこで、無印良品では、ときに大胆な異動をする。海外赴任の話も「1ヶ月後に中国に行って欲しい」という感じで、いきなり通達する。多くの社員はそういう体験を通して打たれ強くなっていく。

超短要約

■無印良品は、なぜ働き続けたい会社になったか
無印が、働き続けたい会社になった理由は主に3つある。

①無印良品というブランドが好きで入社した人が多い
シンプルで機能的な無印良品の商品に愛着を持っているので、仕事に誇りを感じている。

②内部採用でじっくり育てた人を正社員にしている
アルバイトとして店舗で働いていた人の中から、能力のある人を正社員に起用する制度がある。

③「働きがい」を感じる職場を本気でつくっている
終身雇用・実力主義を目指している。終身雇用を保証しないと社員は安心して働けない。

著者 松井 忠三

1949年生まれ。良品計画前会長 大学卒業後、西友ストアー(現西友)に入社。1992年、良品計画に入社、1993年取締役総務人事部長、1994年取締役無印良品事業部長、2000年ムジ・ネット社長、2001年良品計画社長、2008年同会長。2015年に退任。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.2 3分
序章 無印良品は、なぜ離職率がこれほど低いのか p.13 10分
1章 「絶え間のない、しなやかな異動」で人は育つ p.31 24分
2章 若手社員を「折れない社員」に育てる仕組み p.75 22分
3章 自分で「何とかする力」を強化する一つの方法 p.115 19分
4章 「チームワーク」はつくるのではない。育てる p.151 18分
5章 モチベーションを引き出す「コミュニケーション」術 p.185 16分
おわりに p.215 4分

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