女性がキャリアアップするにはどうすればいいのか。職場でどのように振る舞えば、女性は理想のキャリアを手に入れられるのかを紹介している本です。
■女の子は卒業しよう
これまで、昇進を見送られたり、会議の席で無視されたりした女性たちの態度や反応には共通点がある。皆、無意識の内に自分の威信を損ない、キャリアの妨げとなるような言動をとっている。原因の1つは社会通念にある。
女性は幼い時から「幸せと成功を手に入れるために、礼儀正しく、口調は優しく、従順で、他人の気持ちを優先するようでありなさい」と求められる。もし、それに反する言動をとろうとすると、嘲られ、非難され、誰にも認めてもらえない。つまり、女性は、大人の女にふさわしい態度をとるよりも、「従順な女の子」でいる方が楽である。
しかし、もう女の子はやめなさい。何でも言われた通りに行動する必要はない、他の選択肢もある、誰もがリーダーにふさわしい成長を遂げられる。
■愚かな人をかばっていないか?
女性は、他人の気分を害すまいとする習癖から、愚かな人たちに必要以上に時間を割き、その人のミスの責任を肩代わりしかばう。こと愚かな人に関しては、男性の方がはるかに優れた探知機を持ち、かなり遠くからでもその匂いを察知して避ける。
■言いたいことを我慢していないか?
でしゃばりだとか押しが強いと思われるのを恐れて、女性はしばしば、言うべき事を言わずに済ませようとする。しかし、口を閉ざしていると欲求不満になり、周囲からも自分の考えを表明できない人間に見られる。
■決める前に人の意見を聞いていないか?
周囲の意見を聞きながら、物事を決定していくのはいい。しかし、人の考えを確認しないと行動できないのはよくない。女性は対立が起こるのを避けようとしてこうなりがちである。あらかじめ承認を得ておけば、あとから批判される事がないという訳である。しかし、それでは重要な仕事を任せてもらえない。
■みんなに好かれたがっていないか?
人から好かれるかどうかは、仕事における重要な要素である。それは昇進や降格、雇用や解雇に影響する。しかし、好かれる事と敬意を払われる事が違う。好かれる事ばかり気にしていると、敬意を払われなくなる。好かれたいと思うあまり、尊敬される人なら負うはずのリスクを負えないからである。
著者 ロイス・P・フランケル
コーポレート・コーチング・インターナショナル 社長 大企業のCEOから新入社員まで、あらゆる人を対象としたビジネス・コーチングの先駆者。 講演者としても世界的に人気が高く、その機知に富んで温かく、実際的なアドバイスで、多くの人を魅了しつづけている。 著名TV番組にもゲスト出演多数。ピープル誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙では特集記事も組まれた。
週刊 東洋経済 2014年 8/23号 |
週刊ダイヤモンド2014年9/20号 八重洲ブックセンター八重洲本店販売課リーダー 真田 泉 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 女の子は卒業しよう | p.4 | 4分 | |
1章 自分を知るテスト | p.19 | 7分 | |
2章 試合の進め方 | p.31 | 21分 | |
3章 行動のしかた | p.66 | 22分 | |
4章 正しい考え方 | p.102 | 22分 | |
5章 自分の売りこみ方 | p.138 | 14分 | |
6章 知的な話し方 | p.161 | 23分 | |
7章 自分の見せ方 | p.199 | 16分 | |
8章 対応のしかた | p.226 | 24分 | |
付録 ステップアップのための計画を立てる | p.265 | 5分 |
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