今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2014/09/03更新

大人のための読書の全技術

  • 齋藤 孝
  • 発刊:2014年7月
  • 総ページ数:343P

227分

3P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

身に付く:

アマゾン詳細ページへ

速読と精読、両方の技術が必要である

現代に生きる私達は忙しく、読書に割ける時間は限られている。より多くの本を読むためには、速読する本と、精読する本をきちんと選別して、効率化を図るべきである。その時、短時間で内容を把握する「速読モード」と、ゆっくり読む「精読モード」の2つのギアを持っている必要がある。

速読の技術

一冊あたりの読む速度を上げるためには、2つのやり方がある。

①目を速く動かしていく方法
均等にページをめくって、全部の文章をざっと見ていく。但し、速読に不慣れな内は、目で文字を一生懸命に追っても、内容が頭に入ってこない。逆に内容をしっかり理解しようとすると、目が文字を追う速度は極端に遅くなる。そこで「本を読む目的を設定する」「本を読み終える時間的締め切りを設定する」という2つの方法がある。

新書など論説文の場合は、読む順番を変えるのも1つの方法である。まず、目次を眺めて結論部分らしき章をすばやく見つける。そして小見出しをチェックし、そこから読み始める。つまり、目的をはっきりさせた上で逆算する。あくまで本の内容を理解する事が主な目的である、本の内容を要約できればいいとゴールをはっきりさせる事が大切である。

②全体の中で、必要な部分だけをピックアップして、そこを集中的に読む方法
この方法で求められるのは、どこをピックアップするかというセレクトの技術であるため、速く読むための技術は必要ない。

重要だと思われるところを見つけるのに頼りになるのが「目次」である。とにかく多くの本を読んで、自分のセレクト能力を高めておく必要がある。目次を活用する以外に、キーワードを探しながら読んでいく方法もある。本を読む前に自分の中で、あらかじめ大事なキーワードを5、6個決めておく。そして、カバーの袖の部分とか、要約している部分などを見て、キーワードを探していく。

精読の技術

「音読」は、精読のために欠かせない技術である。文章を本当に理解するには、どこで切るか、イントネーションをどうするかも重要な要素であり、意味の取り方が読みの中に現れる。正しい読み方を学ぶ事は、精読には大事な事である。

さらに声に出して読む事により、その言葉の意味が自分の内側に乗り移ってくる。それにより、いちいち意味の説明を全部聞かなくてもわかる、というような読み方が実現できる。

音読をする際にまず大切なのは、音読したい場所を見つける事である。どんな文章でもいいが、古典と言われている作品は、普遍的な価値観を持っているのでおすすめである。