どのようにすれば、わかりやすく意見を伝えることができるのか。
自分の考える伝えるためのコツを紹介しています。
■伝えるための2ステップ
意見に説得力を持たせるためには、きちんとした根拠が必要である。根拠のない「考え」は「印象」に過ぎない。
説明や描写の究極の目標は、相手に「なるほど、どんなものなのかイメージできたぞ」と思わせる事である。そのために大事なのが「手順」である。誰かに何かを伝えるという作業は、基本的に2ステップ構造になっている。
①自分が伝えようとしている「何か」を自分できちんと理解する
自分が本当に理解できているかチェックするためには「説明しようと思っている『何か』を、5歳児相手に説明できるか」を考えてみるといい。
②実際に相手に伝える
ここで大事なのは、徹底して相手目線で考えること。「この言葉、相手は理解してくれるかな」などと自問するクセをつける。
■わかりやすく意見を伝えるコツ
①とにかく結論を最初に言う
②相手に合った話し方で話す
③話全体の流れを見せる、これから何を話すのか予告する
④大事な箇所は繰り返す
⑤断定的な口調は避ける
⑥あくまでも自分の一意見である事をアピール
⑦手を効果的に使う
⑧相手の目を見る
⑨伝えるための「良い声」を意識する
■議論をしなやかにこなすルール
①この世に「間違った意見」などない
②相手は審査員ではない
③聞いている方も目を見る
④人の話は最後まで聞こう
⑤「理解できているか?」と自分の理解度をチェックしながら聞く
⑥「まず、受け止める→自分の主張に移る」が鉄則
⑦他人の良い意見は潔く認める
⑧質問を質問で返さない、質問には真正面から答える
⑨「反論=人格否定」ではない
⑩NOは相手からの質問だと思う
⑪痛いところをつかれても、まずは受け止めて確認
⑫「私は別意見なんです」は最強フレーズ
⑬イチャモンや重箱の隅をつつくような発言が出ても、相手のペースにのまれない
⑭知ったかぶりをしない
⑮話が噛み合ないときは「暗黙の前提」を探してみる
著者 狩野 みき
慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師 グローバル水準の考える力・プレゼン力・作文力を指導するスクール、Wonderful Kids主宰。子どもの考える力教育推進委員会、代表。 20年にわたって、大学等で「考える力」と英語を教える。
週刊ダイヤモンド2014年7/12号 丸善・ジュンク堂営業本部 宮野 源太郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
Pre‐lesson 自信を持って意見を伝えるために | p.11 | 11分 | |
Lesson1 世界のエリートが学んできた「伝え方のコツ」 | p.31 | 30分 | |
Lesson2 自分の存在感を確実に高める「質問力」「コメント力」 | p.87 | 29分 | |
Lesson3 会議やミーティングで「気持ちよく意見を交換する」ためのルール | p.141 | 23分 | |
Lesson4 日本人のためのグローバル・プレゼン講座―ストーリーを語れ | p.183 | 28分 | |
おわりに | p.235 | 2分 |
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