自分のできる事をしっかりとやる
まず自分のできる事をしっかりとやる。それが後の大きな成長につながる。この考え方は、小さな事で失敗してクヨクヨと落ち込んでいる時の我々に大きな勇気を与えてくれる。
そして、新人の頃は、職場に早く行く、挨拶をきっちりする。これぐらいしかできない。それができて初めて、上の人は自分達の仲間だと認識してくれる。それは、まだ何もできないあなたが、唯一やる気を見せられるポイントだからである。そのやる気が伝わって初めて、上の人は、こいつにきちんと教えてやろう、ちゃんと怒ってやろうと思う。
落ち込んだ後に前向きに考える
怒られると人は、以下の順に感じる。
①反論が浮かぶ
②落ち込み・自己嫌悪
③落ち込みが去って、客観的に考えられるようになる
④何とかこの体験を生かせないかと考える
落ち込みが激しいと、そのまま現実逃避したくなる事もある。しかし、逃避しても何も変わらない。落ち込みの感情は、じっとしていれば必ず段々と元に戻っていくので、しばし戻るまで何とか待つ。そして、感情が元に戻ってから、この体験を生かそう、と思う事が大事である。落ち込まされて、そのまま終わってしまったらそれこそ怒られ損である。
怒られる事には価値がある
他者からの「怒り」には、ほぼ間違いなくそこから得られるものがある。それは、小さな仕事のコツであったり、場合によっては人生に大きな影響を与えるくらいの素晴らしい教訓であったりもする。
人が育つには「褒められる」事が不可欠である。しかし、「私は褒められて伸びるタイプだ」のは当たり前である。褒められた時だけ成長できる人間よりも、怒られた時にも成長できる人間の方が成長のスピードは速い。
怒りを受け止める方法
怒られれば、誰もが気分が悪くなる。怒られた事を糧にすべく、まずはショックからいち早く立ち直る事である。方法は2つ。
①自分を客観視する
②呪文を唱える
他人から怒られた時、それを心に届かせないようにしているのは自分自身だと言える。怒りという大きな感情をぶつけられた時に、できうる限り冷静でいられるようにすること。どんなに恥ずかしい場面でも、どんなにみっともなくても、プライドを捨て、体裁を気にせず怒られている内容に真摯に向き合うこと。そして、自分が認めている、いない、に関わらず怒りの内容をしっかり受け止めること。これらができれば、怒りの向こうにある思いや考えを的確にとらえる事ができるようになる。
はじめから仕事に楽しさを求めない、という事も「怒られ力」の大事な1つである。怒られたり、仕事に意義が見出せなくて楽しくない時は、そもそも仕事とはそういうものだと改めて確認してみること。そうすれば、現状をいかにプラスに変えるかという風に考えが変わる。