なぜ、努力をすることが必要なのか?
努力することの意味、逆境や挫折を乗り越えるために必要なことを説明している本。
正しい努力をすることで、新しい人生が開けると説く。
■なぜ努力をすることが必要なのか
理不尽とも思える試練や困難に遭遇した時こそ、それを真正面から受け止めて乗り越えていく姿勢と努力が必要である。
生じるすべての事には、意味が隠されており、努力を通して、気づく事こそが人生の飛躍的な成長・進化に繋がる。
結果を出すために努力をする事が、努力の本当の目的ではない。努力の真の目的とは、「人生の真価」に目覚め、それを発揮する事によって「成長・進化をすること」である。
努力には2つある。1つは困難にもめげずに積極的に果敢に攻め、ぶつかっていく努力、もう1つは嵐や激流の中でひたすら耐え忍ぶ努力である。前者は「動」の努力であるのに対し、後者は「静」の努力である。
「静」の努力とは流れに逆らわないという事である。逆境や過酷な試練が訪れた時、闇雲に向かっていくのは、急流に逆らって川を上がるようなもの。やればやるほど、うまくいかなくなる。そんな時には、激流に流されないよう、岩にしがみつき、「ひたすら耐え抜く」努力を行う。真正面から受け止め、逃げない。その上で、ひたすらそこに留まる。
「悲しみ、もがき苦しみに耐える」事を「努力」という1つの尊い行為としてプラスに捉える事は、大切な知恵である。「静」の努力を続けていると、ある日、霧がさっと晴れるような瞬間がある。考え、苦しみもがいていると、それさえも疲れて考える事すら苦しく、すべてを放棄したくなる。その時に、ふっと「無」の境地に陥り、目の前に見えなかったヒントや道が突然見えてくる事がある。
「静」「動」の努力を問わず、努力の過程では、時としてうまくいっている人、才能のある人を見て嫉妬しがちになる。大切なのは、比較をしないこと、等身大の自分を見失わないことである。
著者 増田 英次
弁護士・米国ニューヨーク州弁護士 増田パートナーズ法律事務所 代表。大学卒業後、西村総合法律事務所(現・西村あさひ法律事務所)に入所する。 その後、米国イェール大学ロースクール客員研究員、メリルリンチ日本証券株式会社法務部長(個人顧客部門)兼執行役員、米国コロンビア大学ロースクール(LL.M.)を経て、増田パートナーズ法律事務所設立。 現在、複数の上場企業等の役員、コンプライアンス委員会委員等を兼務している。 企業・金融法務、M&A、訴訟等にかかる法律業務の傍ら、コンプライアンスの第一人者として講演を多数こなし、大好評を博している。 2009年、2010年、2012年及び2013年度において「Best Lawyers in Japan」の一人に選出される。 弁護士としての活動の傍ら、写真家としても活躍中。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
帯 モーグルプレーヤー 上村 愛子 |
帯2 カルチュア・コンビニエンスクラブ代表取締役 増田 宗昭 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.18 | 3分 | |
第1章 本気で生きる | p.24 | 14分 | |
第2章 運命を変える | p.52 | 12分 | |
第3章 究極の努力から誇りが生まれる | p.76 | 6分 | |
第4章 静かなる努力で耐え抜く | p.88 | 9分 | |
第5章 努力には休憩が必要 | p.106 | 14分 | |
第6章 美しい努力の磨き方 | p.134 | 9分 | |
第7章 努力の結果は神のみぞ知る | p.152 | 9分 | |
第8章 努力は科学 | p.170 | 13分 | |
第9章 愛と努力 | p.196 | 7分 | |
おわりに | p.212 | 2分 |
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