従業員の生産性を高めるには、社内の非公式なコミュニケーションを活性化させる事が大切である。ビッグデータを使って、職場の生産性を高める研究を行っている著者が、職場活性化のヒントを紹介している1冊。
■企業ができる唯一最大の投資
企業ができる唯一最大の投資といえば、ウォーター・サーバーを購入する事だ。ウォーター・サーバーが重要なのは、職場の社会交流の場を生み出すからだ。しばらく顔を見せていなかった同僚と鉢合わせし、同僚の噂話をしたり、昨晩のスポーツの試合についておしゃべりをしたりする場所がウォーター・サーバーなのだ。ウォーター・サーバーは。デスクや会議室にはない重要な社会的機能を果たしているといえる。
従業員の社会的ネットワークがどれくらい密かが、生産性に大きな影響を及ぼす。従業員が活発に会話し合う集団と会話すればするほど、その従業員の生産性も高まる。
コミュニケーションの減少は仕事の満足度、ひいては精神衛生にも悪影響を及ぼす。チーム同士の非公式なコミュニケーションを促す事は重要だ。オフィスのレイアウトは、企業が力を入れる新しい分野の筆頭候補になるだろう。
著者 ベン・ウェイバー
ソシオメトリック・ソリューションズ CEO ソーシャル・センサー技術を用いた経営コンサルティング・サービス会社のCEO。MITメディアラボで博士号を取得し、現在は客員研究員をつとめる。 ハーバード・ビジネス・スクールの元上級研究員。日立製作所の中央研究所やリコーの中央研究所で働いた経験を持つ。ウェイバーの研究はワイアード誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ナショナル・パブリック・ラジオで取り上げられており、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の「革新的なアイデア」や、テクノロジー・レビュー誌の「新興技術トップ10」に選出されている。 また、LGやマッキンゼーといった大手企業のコンサルティングを行なうほか、グーグル、EMC、サムスンなどから講演の依頼を受けている。
帯 MITメディアラボ副所長 石井 裕 |
日本経済新聞 日本リサーチ総合研究所主任研究員 藤原 裕之 |
週刊ダイヤモンド2014年9/20号[雑誌] 早稲田大学ビジネススクール教授 平野 雅章 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 ワカらない組織からワカる組織へ | p.19 | 21分 | |
第2章 組織の誕生 | p.49 | 35分 | |
第3章 ウォーター・サーバーの効用 | p.99 | 32分 | |
第4章 距離なんて関係ない? | p.145 | 19分 | |
第5章 ボクは専門家 | p.173 | 14分 | |
第6章 あなたはクリエイティブ系? | p.193 | 14分 | |
第7章 無理して出勤するか、家で休むか | p.213 | 13分 | |
第8章 年間一兆二〇〇〇億ドルが無駄に? | p.231 | 11分 | |
第9章 複雑化する世界 | p.247 | 17分 | |
第10章 組織の未来 | p.271 | 18分 | |
第11章 私たちの向かう先 | p.297 | 10分 |
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