世界を変える「真のエリート」を、インタビューして、その共通する学び方をまとめた1冊。
■能力よりも姿勢の問題
人は習慣的な考え方や行動から抜け出せない。学びとは、思考にこびりついたそうした習慣をはぎ取る事だ。そのためには、自分を駆り立てて、何度も考えを組み立て、疑問を投げかけ、奮闘し、探究し続けねばならない。
事実、「成功した学生」と「平凡な学生」との間には次のような大きな差がある。平均的な学生は、うまくできそうかはすぐわかると思っている。すぐにできないと彼らは諦めて「できない」と言う。
秀でた学生は全く違った反応を見せる。それは能力というよりは姿勢の問題だ。彼らはいつまでも課題にかじりつき、なかなか諦めようとしない。真のエリート達は、自分を動かすには、「できる」と信じる事や、自分を知る事が必要だと認識していた。「どうすれば最もうまくいくか?」と彼らは自問する。そして、やる気はすべて「学びたい」「創造したい」「成長したい」という意欲から生まれる。
ある程度、成功は自ら「自分の学びをマネジメント」し、それを意識する事から生まれる。学ぶ機会が大事で、それがなければ誰も成功しないが、機会を与えられても努力する動機を見つけ出さねばならない。
秘訣の1つは、自分の人生を見つめ、自分だけがつかめる才能や展望を認める事である。
著者 ケン・ベイン
ザ・ディストリクト・オブ・コロンビア大学 学務担当副学長 ニューヨーク大学、ノースウェスタン大学、ヴァンダービルト大学、モントクレア州立大学で教育・学習センター等の創設に尽力し、センター長を務める。 その教育方法は、『タイム』誌で取り上げられるなど注目を浴びる。全米ベスト ティーチャー・ランク入りをはじめ、数々の優秀教授賞を受賞。
帯 ローソン取締役会長 新浪 剛史 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 世界を変えるエリートの「成功のルーツ」をひも解く | p.11 | 31分 | |
第2章 何が、彼らを「プロフェッショナル」にしたのか? | p.55 | 31分 | |
第3章 自分の「学びをマネジメント」する | p.99 | 32分 | |
第4章 「失敗」との付き合い方 | p.145 | 28分 | |
第5章 「面倒な問題」「やっかいな問題」との付き合い方 | p.185 | 26分 | |
第6章 成功するまで続ける「モチベーション」のつくり方 | p.223 | 29分 | |
第7章 “真のエリート”に共通するのは「好奇心」と「終わりなき学び」 | p.265 | 18分 | |
第8章 “真のエリート”がしてきた「人生を変える学び方」 | p.291 | 33分 | |
エピローグ | p.339 | 2分 |