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2014/06/25更新

40代から勝負強い男になる技術 (中経の文庫)

92分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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仕事には空きスペースをつくっておく

情報や知識はあればあるほどいいと思われがちだが、多すぎるとそれに頼って考える時間や迷う選択肢が増え、現実の動きが鈍くなったりする。自分に関係ないと判断したら、あえてその類の情報には近づかないようにする、情報を拾う一方で、別の情報を捨てていく作業をする事が、仕事で柔軟な動きをするための空きスペースをつくる。

新しい事を始めるには常識にとらわれない発想力が要求される、だが、発想のために必要だと思ってたくさんの材料を準備するとそれに縛られ、その人独自の発想が生まれにくくなる。

ミスを恐れず、果敢に何度でも積極的にやっていく

最近の人は「心が折れた」などと言って、すぐへこたれたりするところがある。打たれ弱いのは、何よりも打たれる経験が少ないからだ。打たれる経験が少ないのは、ミスを恐れてあまり冒険をしない事も大きな理由だろう。

人はいろいろな経験を豊富に積むほど物の見方が広がり、人生を味わう術を深く学べる。経験の中には自分が苦手とするものや嫌なものがあった方がいい。前向きに動くほど経験量が多くなるので、打たれる経験も当然増える。その時に向かい風から逃げたりせず、積極的に取り組める人が打たれ強くなるのである。

素で生きる

今の社会は、頭で計算した心理を駆使し合って人間関係を築く「心理社会」だ。それに対し、昔は「触れる」という感覚をベースに人間関係をつくる「体理社会」であった。仮面をかぶり相手の心理を探りながら演技する事に長けていれば、一見柔軟に変化に対応できそうに思える。だが、それよりは体理から出た感覚で世界に接していた方が、もっと臨機応変な動きが可能だ。

心理社会とは、皆が損得を計算しながら動く利己的な社会である。そうすると、自分があくまでも中心にいるから相手に必要なとっさの動きができない。一方、体理を軸とした生き方は「相手と自分」という相互感を大切にする。そのため臨機応変な動きができるのだ。

「触れる」感覚を大切にする

人は目標や夢を持つと、たいていそれを「つかもう」という感覚を抱く。しかし「つかむ」という感覚は、対象にしがみついてしまう状態を招き、想定していない変化なり動きがあってもとっさの対応ができなくなってしまう。人間関係でも、相手を「つかむ」という感覚で接すると上手くいかない。対人関係において、相手を「つかむ」事は、管理したり、自分の意のままにコントロールしようとする事につながるからだ。

大事なのは、焦らずあくまで「触れる」感覚を失わない事だ。「触れる」という気持ちで向かうと、しがみつくものが何もないので、何があっても素早く臨機応変に対応できる。