焦らず、たゆまず
時代の流れ、様々な人との巡り合い、運不運など、予測のできない他力的な様々なファクターに翻弄されてしまう。それが人生というものだ。人生には、波瀾万丈の時期もあれば、穏やかな時期もある。しかし、いい時期は短く、悪い時は長く感じられる。そういうものだ。
どんな場合でも、人を羨んではいけない。他人からは見えていないだけで、誰にだって、程度の違いはあっても、人には言えない苦難や不幸というものが必ずあるのだから。結果だけにこだわって一喜一憂せず、焦らず、たゆまずが一番。
人生、不遇な時代をどう生きるかだ
一度や二度つまずいたって、落胆しなくていい。不遇時代をどう過ごすか、不運な時期をどう乗り越えるかで、浮上後の成否が決まる。自分が創ったアップルを追放されたスティーブ・ジョブズ、彼は自分の心と直感を信じていたら11年後、同社に復帰した。彼が残した素晴らしい言葉の中に「自分の心と直感を、信じる勇気を持て」というのがある。自分自身を信じる。この事をじっくり考えてみるといい。
個性を大事にせよ
日本では「お前もやっと、角が取れて丸くなったな」と褒められる。角を削り取って、周りと摩擦を起こさなくなると、そう言われる。正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。これが日本的な「円満な人格」だ。
一方、アメリカでは、個性を大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。最初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形と、その角が無限に増えると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」のがいいのか「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大きさを考えると一目瞭然だ。個人でも組織でも同じである。
個性を活かせ
「和」と「共創」は、似て非なるもの。チームワークを重んじすぎる「和」は、個性を殺すのに対し「共創」は個性を活かす。「金太郎飴」のような人間を選りすぐっていくら集めたところで、複雑多様化した今の時代には、役に立たない。「共創」を行うための人材集めの基本はこれだ。「共創」は化学反応を起こし続ける職場からしか、生まれない。
語り合う「場」をつくれ
「共創」を始めるには、まず、語り合える「場」が必要だ。その「場」はどんなところでも構わない。大切なのは、性別も年齢もキャリアも一切関係なしが条件。重要なのは、「場」にどういう人材が集められるかだ。
議論をする際に各人がわきまえなければならない事は、どういう状況でも相手の「お供」をするという謙虚な心が大事。相手のアラを探さず、美点・長所を見つけようとする事だ。