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2014/05/12更新

ぼくがジョブズに教えたこと――「才能」が集まる会社をつくる51条

178分

5P

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次なるスティーブ・ジョブズを発掘するにはどうすればいいのか

ビデオゲーム開発会社のアタリ社を創業し、無名時代のスティーブ・ジョブズを雇い入れ、才能を開花させたことでも知られる著者が、才能が集まる会社の作り方を紹介しています。


■創造性豊かな会社が生き残る
未来の鍵を握るのはイノベーションであり、そのイノベーションはトップの1人ではなく、アップルの社員全体から生まれなければならない。この点で、スティーブと意見が一致した。スティーブと検討した事はいろいろあったが、その1つがルールの問題である。2人ともルールを厳しくすると創造性が死ぬと考えた。状況は変化するもので、常に柔軟性が求められる。同じルールをあらゆる人、あらゆる状況に適用しようとすれば、土壌が均質でやせたものになってしまう。そして、創造性は衰え、死んでしまう。

創造性なしで会社は成功しない。どのような会社であっても、前進の源は創造性である。創造性が重要となるのは競争があるからだ。どのような会社も、なにがしかの競争にさらされる。ライバル企業は、いずれも、製品やサービス、コンセプトを改良しようと努力している。

アイデアが生まれるスピードも、知識が移動するスピードも、ライバルが反応するスピードも速くなった。変化していく世界で生き残るには、創造性が必要だ。そして、創造性は会社のあらゆるレベルで醸成されなければならない。

超短要約

■クレイジーな人を雇え
創造性と狂気は紙一重だ。クリエイティブなアイデアというのは、まず間違いなく、まわりにクレイジーだと思われる。ほとんどの人はクリエイティブな想像力を持っておらず、クリエイティブな人々が何を言っているのか理解できない。だから問題がややこしくなる。だが、普通の人がクレイジーだと思うような人も何人も採用しなければ、クリエイティブな組織を作る事はまず無理だ。

■面接では愛読書を尋ねよ
クリエイティブな人々を見つけたければ、「どういう本が好きですか」と尋ねるのもいい。読書の質問に体を乗り出して来ないのにクリエイティブな人というのは、会った事がない。いつもこの質問で採用候補から雑草を取り除く。

大事なのは本を読むかどうかであって、どういう本を読むのかではない。「好奇心と情熱を持つ人は読書をする。無関心・無感動な人は読書をしない」ちょっと乱暴だが、かなり的確な表現だ。

■面接ではおかしな質問をせよ
おもしろい社員が欲しいのなら、おもしろい質問をしなければならない。履歴書を見ればわかるような事をすらすら答えられるかどうかしかわからない質問ではなく、意外な質問や突飛な質問、関係なさそうな質問をして、相手がどう考えるのかを観察する。正解がない質問でもいい。採用候補者が何をどう考えるのかを見るのが目的だからだ。

著者 ノーラン・ブッシュネル

1943年生まれ。アタリ創業者 娯楽産業史上「ビデオゲームの父」として世界的に讃えられる起業家・経営者・エンジニア。 1972年、ゲーム会社「アタリ」を設立。同年発表のアーケードゲーム「ポン」は業界初の大ヒットを記録し、現在にいたるゲーム産業発展の基盤となった。 無名時代のスティーブ・ジョブズを、アタリ40人目の社員として雇い入れ、才能を開花させたことでも知られる。アップル設立時にも支援を行ない、ジョブズから生涯、師と慕われた。 屈指の「連続起業家」としても著名で、他に立ち上げたビジネスは北米の人気レストランチェーン「チャッキーチーズ」、テクノロジー・インキュベーターの先駆けである「キャタリストテクノロジーズ」など20社以上。 近年も脳科学に基づく教育ベンチャー「ブレインラッシュ」を立ち上げるなど、第一線で活躍中。

著者 ジーン・ストーン

編集者・ライター ロサンゼルスタイムス紙、エスクァイア誌などでエディターおよびライターをつとめる。

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ノンフィクション作家 梶山 寿子
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.9 9分
第1部 次なるスティーブ・ジョブズをみつけて雇う方法 p.25 48分
第2部 次なるスティーブ・ジョブズを育てる方法 p.111 70分
おわりに p.236 3分

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