求人広告を完全報酬型に
リブセンスは、求人広告に完全成果報酬制を導入した企業である。求人広告を出す会社の望みは、求人が成功すること。そこに至るリスクを求人媒体を持つリブセンス側がかぶる事によって、求人する会社のリスクを排除した。求人する企業には費用のかけ捨てリスクがなく、成果が得られるまで情報を掲載できるので、より多くの案件が集まりやすい事になる。リブセンスそのものも、個別の営業をかけて求人したい会社を集める必要はなくなる上、多くの案件が成約まで到達し、結果として儲かる、という構造が組み立てられている。
広告をクリックしたら報酬までもらえるしくみ
通常のアフィリエイト広告は、広告をクリックし、飛び先のサイトにて、アプリのダウンロードや商品の購入などのアクションをした際に、その成果をもたらすユーザーを誘導してくれたサイト保有者やメールマガジン保有者に報酬が支払われる。ここでさらに、アクションしてくれたユーザーにも報酬をあげるしくみを「リワード広告」と呼ぶ。ユーザーは、リワード広告に出ているアプリをダウンロードする事で、ポイントをもらえる。これがたまると、iTunes Cardに交換できる。
このしくみが成り立つのは「とにかく、アプリをダウンロードしてもらう事が何より大事」というアプリ提供者が広告を出すためである。アプリは、ダウンロードされる事で、アプリストアの上位表示されやすくなり、その結果、ランキングを見た新規ユーザーの流入が見込める。
上手にお金を払ってもらうしくみ
ソーシャルゲームの中心的なビジネスモデルには、「フリーミアム」のモデルが採用されている。そこで重要になるのが「いかに無料会員を増やせるか」。フリーミアムでは、無料会員の内、一定数が有料会員に移行してもらう事を想定している。フリーミアム戦略では、約10%の購入者や課金ユーザーで残り90%のフリーライダーの費用をまかなう構造になる。無料で使えるようにしておけば、将来課金ユーザーになるかもしれない人を囲い込んでおく事ができる。
フリーミアムの課金パターンは5つある。
①有料アイテム課金型
有料のアイテムや機能を課金。例:ソーシャルゲーム
②時間制限型
無料で利用できる日数が決まっている。例:ウイルス対策ソフト、レンタルサーバー
③機能制限型
フル機能を利用する場合は有料。例:Gmail、クックパッド
④人数制限型
利用人数が多くなれば有料プラン。例:Dropbox、Evernote、Skype
⑤商用課金型
ビジネスで使う場合は有料。例:LINE、Gmail