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2014/05/13更新

ツカむ! 話術 (角川oneテーマ21)

172分

1P

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相手の心をつかむ話法

ハーバード大学卒業の芸人パックンが、相手を動かす話術のテクニックを書いた本。いかに人の心を掴むか、真面目な本として書かれています。


■説得力を上げる3大ファクター
相手が納得して動き出す、その説得に使うツールは次の3つである。

①エトス:人格的なものに働きかける説得要素
話している人を信用しようという気にさせるような表現を指す。人格が優れている、品格がある、人柄がよい、センスが良い、面白そう、価値観が自分と一緒などの、その人自身の信頼性・信憑性などがエトス度を上げる。

②パトス:感情に働きかける説得要素
怒り、喜び、愛国心など、聞いている人に特定の感情を抱かせるような表現が、説得する上で大きな役割を果たす。

③ロゴス:頭脳に働きかける説得要素
その人の言う事を頭で考えて理解し、納得するというようなもの。論理性がある、理論的であるといった事でロゴスが高まる。

これは、ギリシャの哲学者アリストテレスも唱えている話術の基本である。

超短要約

■基礎の基礎
話す時の姿勢は話術の大切な1つの要素である。背筋を伸ばし、足を肩幅に開き、両腕は肘を軽く曲げて、ズボンの縫い目に親指が来るように立つ。この姿勢だと聴いている人から落ち着いているように見える。

そして、話す時には相手の目を見ること。大勢の前でしゃべる場合は、左右、上下に目を配る事で、皆がコミュニケーション対象であるという事を示す。次に声のメリハリ。飽きられないように、単調にならないように心掛ける。また、相手の話を聞く意識も大切な基本の1つである。ポイントは3つ。

①相手の話をどう聞くか
人の話に相づちをうって、話を促して、うまく話を引き出す。

②相手の話の何を聞くか。
相手の話をよく聞いて、相手が使っている感情表現や何度も出てくる言葉をチェックして、相手の価値観を理解する事が大事である。

③聞く姿勢
ゆったりとくつろいで、リラックスした雰囲気を出したり、少し前のめりで、相手の目をずっと見る事で熱い興味を示したりなどする。

著者 パトリック・ハーラン

1970年生まれ。タレント 1997年、吉田眞(マックン)とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。テレビ東京「7スタライブ」、NHK「実践!英語でしゃべらナイト」をはじめ多くのテレビ番組に出演。 2012年より東京工業大学非常勤講師として「コミュニケーションと国際関係」を担当。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 4分
第一章 話術は「習って慣れろ!」 p.16 14分
第二章 あなた自身でツカむ「エトス」 p.42 12分
第三章 「感情」によってツカむ「パトス」 p.64 9分
第四章 「言葉の力」でツカむ「ロゴス」 p.80 12分
第五章 相手の懐に入り込むには p.103 15分
対談―パックン×池上彰 対話で学ぶ「ツカみ」の極意 p.131 14分
第六章 心を打つスピーチ、プレゼンの技術 p.158 8分
第七章 話し合いの場での話術 p.173 18分
第八章 騙す話術の見抜き方 p.206 9分
第九章 これが「ツカむ!話術」だ p.222 10分
付録 「ハーバード流」自己紹介 p.240 5分
おわりに p.249 4分

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