これからの時代は、ご指名されて仕事を受けるスキルが大切だと説く。ご指名されるにはどうすればいいのか。コミュニケーションを高めるための、様々なノウハウがつまった1冊です。
■指名される技術が必要
これからの時代に一生使えるスキルは「指名される技術」である。指名される技術が必要な理由は2つ。
①高いスキルを身につけても、仕事のチャンスをもらえなければ「宝の持ち腐れ」
②指名される事で立場を得れば、加速的に成長する事ができる
では、指名される人とは、一体どんな人か?
どんなに高い専門性を持っても、コミュニケーションがうまく取れない人だったり、性格が悪い人だと指名をためらってしまう。「指名される力」というのは、「専門性」「コミュニケーション能力」「知名度」「評判」「心身の健康」「時間管理能力」といった、様々な要素からなる総合力であると言える。それらの要素が信頼感を生み出し、指名する側は「この人に仕事をお願いしよう」と思う。
指名される人になるには、それぞれの力を地道な努力で1つ1つ高めていく必要がある。
「日本のサラリーマン」はこれからの時代において、2つの強力なライバルと戦わなければいけない。1つは低コストで、ハングリーな「アジアの労働力」。1つは安くて、正確、いくら働いても疲れない「機械」というライバルである。
こういう時代の中で確実に役立つ能力が、意思決定者に「君にこの仕事を任せたい」を思ってもらえるための「ご指名される力」である。「チャンス」というボールを抱えている意思決定者から信頼を得て、チャンスをもらえる人になる事を常に目指すかどうかで、ライバル多きこの時代を勝ち抜けるかどうかが決まる。意思決定者がチャンスを与える順番は「信頼の順番」である。「約束を守るやつか」「成果物のクオリティは高いか」「コミュニケーションはちゃんと取れるか」といった、様々な側面から、意思決定者は脳内で相手を採点し、「信頼ランキング」を作る。そして、その信頼ランキングの高い人から順に、チャンスは振り分けられていく。
「ご指名社員」になるために最重要な事は、どんな場面でも同僚、上司、部下、チーム、会社、社会に貢献する姿勢=「ギブ型」の姿勢を持つこと、そしてそこに何が求められているのか、どうすれば相手により喜んでもらえるかを敏感に察知する「気がきく力」の2点である。
著者 柳内 啓司
1980年生まれ。TBSテレビ メディア戦略室 在学中にサイバーエージェントにて、インターネットビジネスの黎明期に携わった後、新卒で株式会社TBSテレビに入社。バラエティやドラマの番組制作を経て、現在は放送局のIT戦略全般に取り組む。 プライベートでは、年間延べ1000人以上を動員する勉強会や交流会を主催したり、バンドや自転車サークルのリーダーを務めたりと、人を繋げる場を提供し、社外にも多くの人脈を独自に構築。 本業と社外での活動が相乗効果を生むことで人生が好転することに気づき、現役サラリーマンの立場から2枚目の名刺を持つ働き方(パラレルキャリア)の魅力を伝えるための活動を各種メディアや勉強会を通じて行っている。
帯 レバレッジコンサルティング代表取締役 本田 直之 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 6分 | |
第1章 これから10年で、日本はこう変わる | p.19 | 14分 | |
第2章 ご指名される力を磨けば、一生食っていける | p.45 | 8分 | |
第3章 会議と「ホウ・レン・ソウ」を究める | p.59 | 10分 | |
第4章 臨機応変なコミュニケーションで、信頼を勝ち取る | p.77 | 16分 | |
第5章 「使えるスキル」を身に付けて、チームに貢献する | p.105 | 10分 | |
第6章 心身を整え、安心感と安定感を与える | p.123 | 6分 | |
第7章 うまく目立って、「名前が挙がる人」になる | p.133 | 14分 | |
第8章 社外にも「つながり」を作り、視野と人脈を広げる | p.159 | 10分 | |
第9章 正しい時間管理で、成長スピードを加速させる | p.177 | 5分 | |
おわりに | p.186 | 2分 |
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