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2014/03/17更新

稲盛和夫の経営問答 従業員をやる気にさせる7つのカギ

158分

1P

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従業員をやる気にさせる7つの要諦

①従業員をパートナーとして迎え入れる
社員を雇う時に必要なのは、自分と一心同体になって仕事をしてくれる「パートナー」として従業員を迎え入れる事である。そして、日々「あなたを頼りにしていますよ」という言葉をかけたり、そうした姿勢で接したりする事が重要である。「私はあなたを頼りにしています」と真正面から従業員に言い、そう接する事が、社内の人間関係を構築する。胸襟を開いて、心と心が通じ合う関係を作っていく。これが、従業員を燃えさせる第一歩である。

②従業員に心底惚れてもらう
経営者は、どこまでもついてきてくれる人達をつくり、彼らを幸せにしていかなければならない。従業員に心底惚れてもらうためには、己を空しくして、自己犠牲を払い、従業員の事を最優先に考えるのである。己ばかりを愛していたのでは、誰も惚れてくれない。従業員の誰よりも懸命に努力するといった仕事に対する姿勢や、仕事が終わった後にわずかでも身銭を切って従業員を労ってあげるといったような、相手を思いやる姿勢で、従業員の心を動かす事が前提である。

③仕事の意義を説く
京セラの黎明期、従業員の心情に訴えるだけでなく、理性をもってしても従業員のモチベーションを高める事に努めた。それは「仕事の意義」を説く事だった。この事も、中小零細企業の従業員にとっては大いにモチベーションアップになる。

④ビジョンを高く掲げる
企業に集う人々が、共通の夢や願望を持っているかどうかで、その企業の成長力は違ってくる。素晴らしいビジョンを共有し、こうありたいと従業員が強く思えば、そこに強い意志の力が働き、どんな障害をも乗り越えようという強大なパワーが生まれてくる。

⑤ミッションを確立する
かつて京セラを創業するにあたって、その創業の目的を「稲盛和夫の技術を世に問う」ためと位置付けていた。従業員にしてみれば、稲盛和夫の技術を世に広め、稲盛和夫を有名にするために我々は働かされているのかと思うに違いない。そこで、従業員の生活を守る事が会社の目的であると思い至った。会社の目的が個人の私利私欲に帰結するような企業で、従業員のモチベーションが高まるはずがない。

⑥フィロソフィを語り続ける
従業員と心と心で通じ合い、さらにはビジョンやミッションを確立した経営者が次に取り組むべき事は、経営者自らが持つ「哲学(フィロソフィ)」を語り、それを社員と共有する事である。経営者の哲学は、企業の目的を語る中で出てこなければならない。

⑦自らの心を高める
経営者は、しっかりとした哲学を学び、自分の器を大きくするように努めるべきである。経営者の器が小さいままでは、決して企業が発展していかない。「心を高める、経営を伸ばす」という事こそ、まさに経営の要諦である。