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2014/03/12更新

事業創造のロジック ダントツのビジネスを発想する

193分

6P

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優れたビジネスモデルを創造するロジック

アマゾン、セブン-イレブン、ソフトバンク、玉子屋、サウスウエスト航空など、優れたビジネスモデルを構築している企業を事例にしながら、そのロジックを解説している本。卓越したビジネスモデルを創造するには何が大切かを教えてくれます。


■ジョブを再定義する
キンドルの成功はビジネスモデルの勝利である。アマゾンは、電子書籍で先行していたソニーなど他社とは全く違うビジネスモデルをつくり上げ、キンドルを一気に普及させる事に成功した。キンドルは技術的には新しくない。しかし、キンドルにはソニーの電子書籍端末「リブリエ」と決定的に違う事が1つあった。それは通信モジュールの内蔵である。ソニーでビジネスに携わっていた人は「通信モジュールを内蔵して、いったい通信費を誰が払うんだ?」と言った。キンドルが通信モジュールを内蔵した理由は、電子書籍の「価値」を見直したからである。顧客にとっての価値は何かを見直したのである。アマゾンはキンドルのジョブを「いつでもどこでも好きな本を読みたい」と再定義した。だから通信モジュールの内蔵は必須だった。そして、通信費を別途徴収する事はしないで、コンテンツ販売で広く薄く回収する。そのためにコンテンツをたくさん売るビジネスモデルを設計した。

超短要約

ビジネスモデルを設計したり、ビジネスモデルを革新したりする時の出発点として、「戦略モデル」がある。その考え方はシンプルで「顧客をど真ん中において考えましょう」というものである。

そして顧客を中心にして、2つの必須事項を詰めていく。1つは「顧客にとっての価値を高める」ということ。もう1つは「ライバルとの競争に持続的に勝てるようにする」という事である。

この「戦略モデル」を覚えておけば、素晴らしいビジネスモデルが誰でも設計できるかというと、そうではない。経営学はヒントは与えてくれるが、大事なのは、それを使おうとする人の「考え方」である。どういうロジックを組み立てて、ビジネスモデルに組み込んでいくか。そのロジックが適切かどうかが重要である。

ダントツに成功する企業は、ロジックが明確である。それがビジネスモデルに反映して、現実のビジネスシステムがうまく駆動している。

著者 根来 龍之

1952年生まれ。早稲田大学ビジネススクール教授、 同スクールディレクター(統括責任者) 早稲田大学IT戦略研究所所長 鉄鋼メーカー、英ハル大学客員研究員、文教大学などを経て、2001年から現職。経営情報学会会長、国際CIO学会副会長、CRM協議会副理事長などを歴任。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 7分
第1章 「ジョブの再定義」と「制約外し」――キンドルを発想する p.18 7分
第2章 戦略モデルと収益モデル――顧客をど真ん中に置いて考える p.30 7分
第3章 突き抜けるロジック――玉子屋を発想する p.44 17分
第4章 クリエイティブな作戦――原理を「利用する」「裏切る」「創出する」 p.72 9分
第5章 原理を逆手に取るロジック――ホワイトプランを発想する p.87 15分
第6章 データ経営と経済性原理――パーク24を発想する p.112 5分
第7章 ビジネスモデルのコンテキスト――「前提」は正しいか? p.122 8分
第8章 妥当性――ネットスーパーを発想する p.135 7分
第9章 正当性――新しいビジネスモデルの罠 p.146 11分
第10章 競争優位の活動システム――サウスウエスト航空を発想する p.166 7分
第11章 活動システムの部分化――ポーターの理論を改造する p.177 8分
第12章 「今日の強さ」と「明日の不安」――サウスウエスト航空のコンテキスト p.190 4分
第13章 「次」の設計――「不整合」が進化のタネになる p.198 8分
第14章 非連続的な進化――ディー・エヌ・エーを発想する p.212 7分
第15章 勝ち続けるロジック――セブン-イレブンを発想する p.224 17分

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