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2014/03/05更新

元祖プロ・コーチが教える 育てる技術

89分

3P

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指導下にある人に敬意を払いなさい

部下を教えて、やる気を起こさせる能力は、指導者によって大きな違いがある。知識だけでは理想的な結果を得るのに十分ではない。部下にやる気を起こさせる能力がある事が、指導者の条件である。

真の指導者は、人々に意欲を起こさせるために銃を必要としない。指導者の最も基本的な条件は、自分の指導下にある人たちの尊敬を得る事である。それには、自らがまず彼らに敬意を示す事だ。まず自分の指導下にある人たちは、あなたのために働いているのではなく、あなたと一緒に働いているのだという事をしかと肝に銘じておく必要がある。指導者が敬意を抱けば、指導下にある人たちは頼まれた事をするものだ。さらに彼らはチームという枠組みの中で最大限の事を達成するためにプラスアルファの努力をしようとするはずだ。

誇りは、恐怖心よりも人々にやる気を起こさせる。恐怖心をあおれば、短期的には人々に何かをやらせる事ができるかもしれない。しかし、長期的な視点から見ると、人々にやる気を起こさせるには、誇りを持たせる方がずっと効果的だ。相手に敬意を示してはじめて相手は誇りを持つ。この事を忘れてはいけない。

指導下にある人に関心を持ちなさい

指導下にある人たちを愛し、話を聞き、経験を分かち合おう。愛とは、与えること、分かち合うこと、許すこと、理解すること、耐えること、学ぶことである。

人は誰でも相手から、人間として関心を持たれていると思いたがるものである。職場では、単に部下や同僚の仕事ぶりだけでなく、彼らの家族や趣味に心から関心を示せば、協力が得られやすくなり、それだけで業績もアップするだろう。ほとんどの人は、自分に寄せられた期待に応えようとするからだ。

我々は常に相手の事を考慮しなければならない。愛さなくても与えることはできる。しかし、与えなければ愛する事はできない。

最善を尽くす事を課しなさい

自分の能力を最大限に発揮するという目標こそが大切である。この目標なら、誰でも実行可能である。反対に、人がなしうる最悪の行為は自滅する事である。最善の努力をせず、自分の能力を最大限に発揮しないで終わるという意味だ。

人を判断する時も、基準はその人がその人なりの100%にどれだけ近づいたかだ。人がその課題を真摯に受け止める時、驚異的な結果が出る。

公平に扱いなさい

公平さとは、誰に対してもその人に値する接し方で接する事だ。といっても、誰に対しても同じように接するという意味ではない。それはむしろ不公平である。すべての人が同じ接し方に値するものではないのだから。

指導者は、公平さの基準を確立する事から始めなければならない。そのためには、まずあらゆる種類の先入観を捨てなければならない。