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2014/02/07更新

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

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リモートワークの時代

本当に仕事がしたい人にとって、昼間の会社ほど最悪な場所はない。昼間のオフィスでは、すぐに電話やミーティングなどの余計な仕事で時間をつぶされる。頭を使ってクリエイティブな仕事をやろうと思ったら、まとまった時間がどうしても必要だ。ある程度まとまった時間がなければ、脳は仕事に没頭できない。そこでリモートワークの登場だ。会社の外にいれば、誰にも邪魔されないで思いっきり仕事に集中できる。

通勤時間が好きな人なんていない。朝は早く起きなくてはならないし、家に帰ってくるのも遅くなる。時間の無駄だし、イライラする。土曜日に待っているのは、掃除やクリーニングなど、毎日の長い通勤時間のせいで後回しになった用事の山だ。通勤が体に悪い事は、科学的にも明らかになっている。通勤時間の長い人は太りやすく、ストレスが多く、憂鬱な気分になりやすい。通勤時間の短い人でさえ、通勤をしない人より幸福度が下がっている。

以前は、リモートワークをするための技術が存在しなかった。しかし、最近になって技術が追いついてきた。WebExでスクリーンを共有し、ベースキャンプで全員の進捗を価値。チャットでリアルタイムに会話し、ドロップボックスでファイルの変更を逐一管理する事もできる。

リモートワークに伴う大きな変化といえば、時間がフレキシブルになる事だ。働く場所が自由になるだけでなく、働く時間も自由に選べるようになる。特にクリエイティブな仕事をする人には、こういうやり方がぴったりだ。9時〜5時という働き方に縛られるのは、もうやめよう。大事なのは、時計の針よりも、仕事の中身なのだから。

リモートワークの誤解

多くの会社がリモートワークに二の足を踏むのは、社員を信頼していないからだ。経営者やマネジャーは「自分の目が届かないところにいたら、みんな働かなくなるんじゃないか」と考える。しかし、ゲームやネットワーフィンがやりたいと思えば、会社にいても十分にできる。会社に来ているからといって、常に仕事をしているという保証はない。

人は、周囲の期待にあわせて動く生き物だ。「部下は怠け者だ」という前提でマネジメントしていると、部下は本当に怠け者になる。逆に、放っておいても成果を上げられる一人前の大人として扱えば、部下は期待に応えようとして素晴らしい働きを見せてくれる。もっと部下の事を信頼しよう。それが無理なら、別の人間を部下にした方がいい。

リモートワークに向く業種は、思ったよりもたくさんある。経理/会計、金融、広告、コンサルティング、カスタマーサービス、保険、デザイン、ハードウェア、法律、マーケティング、ソフトウェア、人材紹介。

大企業においても、IBM、アクセンチュア、eBayなどが続々とリモートワークを取り入れている。