今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2014/01/29更新

部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない

140分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

「権限の感覚」を身につけよ

権限を与え、仕事を任せた後には大事なルールがある。それは、ひとたび権限を委譲したら、その権限は「部下の固有のもの」であり、上司と言えども口を挟む事はできないというものである。例えば「部長と言えども、課長の権限内で課長が決めた決定には口を挟む事はできない」というルールを作っておかないと、課長は安心して仕事を進める事ができない。すべての事案において「課長が部長に相談を持ちかける」事になれば、課長の時間も部長の時間も奪われる。

・権限は一度与えたら、後から取り戻す事はできない
・職責上位者だからといって、オールマイティではない
・上司は、部下の権限を代行できない(不在時は除く)

「任せる側」は、こうした権限の感覚を身につける事が重要である。

権限の範囲と指示を明確にせよ

「権限の感覚」を持たない上司は、「任せる」と「丸投げ」の違いがわかっていない。

・丸投げ・・・指示があいまい。
「何でもいいから、適当にやっておいてくれ」

・任せる・・・指示が明確。権限の範囲が明確。
「こういう権限を与えるので、こういう結果を出して欲しい」

「任せる」とは「権限の範囲を明確にした上で、的確な指示を与えること」である。上司の指示があいまいであれば、成果を上げる事はできない。

的確な指示を出すための4つの条件

上司が部下に指示を出す時は、次の4つを明確に示すべきである。

①「期限」を示す
仕事の期限を示し、途中で進捗状況を確認。途中でフォロー(催促)を入れる。

②「優先順位」を示す
優先順位をつけて、「任せる仕事」の時間枠を取る。

③「目的・背景」を示す
目的と背景を説明しておかないと、仕事の全貌が伝わらない。部下は言われた事しかできなくなる。

④「レベル」を示す
「完成品」を望んでいるのか「半製品」を望んでいるのか、仕事のレベル(質のレベル)を明確にする。

権限と責任は一致させる

権限と責任は表と裏の関係にある。権限を与えて責任を求めないと、権限が乱用される。一方、責任ばかり押し付けて権限を与えなければ、部下の意欲は下がる一方である。部下に仕事を任せる時には、権限と責任を一致させる。

プレイングマネージャーになってはいけない

マネージャー(上司)は、プレーヤー(部下)の代わりをしてはいけない。マネージャーの中には「オレならもっと上手にできる」と思う人がいる。しかし、プレーヤーが「60点」を取れているなら「合格点」を与えてもいい。

マネージャーの仕事は、自らも現場に出て「80点を取る」事ではない。部下が10人いるのなら、まず10人全員が「毎回60点取れる」ようにするのがマネージャーの役割である。