まず一旦、社会のレールを降りる
「会社にとらわれずに自分の人生を歩む」と決めた時、それを達成するためには、3つのステップを踏まなければならない。
①会社員 → ニート (自分に素直に生きていない、社会に合わせていない)
②ニート → 自由人 (自分に素直に生きている、社会に合わせていない)
③自由人 → 理想像 (自分に素直に生きている、社会に合わせている)
多くの人が「社会には適合しているが、自分の人生は犠牲にしている」状態にある。ただ、このポジションから抜け出し、一足飛びに理想のポジションに行く事は現実的にはできない。まず目指すべき方向は、「社会のレール」を一旦降りるという事である。「会社に所属するのが普通」という常識を、自分の頭から一度追い出すのである。
次に「自分とは何か?」「何が自分を活かす道なのか?」を自問自答する必要がある。到達するポジションは「好きな事はやっているが、ひとりで十分に食えてはいない状態」である。そうしたステップを経て、「好き」で「食べていく」を実現する。
生活コストを下げる
独立して、まず安心してやっていけるのは、業界や会社の中で上位5〜10%に入っている人である。上位20%の人でもなんとかなる。また、40%以内でも、所得を下げればやっていけるが、そうしたレベルの場合、スキルよりも、人間的に「いい人」である事の方が大きな要素になってくる。自分のスキルがどの程度かわからない場合は、今の周りの人に聞いてみればよい。平均以下であれば、しばらく会社で研鑽を積めばいい。
会社を辞めるにはお金の問題も無視できない。独立するつもりなら、生活固定費を1/3にする生活をシュミレーションしておく必要がある。生活費を決める根本的な要因は、場所(環境)である。住む場所の選択肢を、実家・田舎・都市郊外のレベルでごっそり変える事でコストは大きく変わる。加えて、独立する場合、一般的に18ヶ月分の生活費がある事が奨励される。この貯蓄があるかないかで、精神的余裕も大きく変わる。
ロールモデルからスキルを学ぶ
独立後に役立つスキルを身につけるには、ロールモデル(師匠)を見つけて、その側にいて盗むのが一番いい。師匠の探し方は、書籍・記事を読んで直接アポイントをとる、講演などに出席して挨拶する、SNSなどでつながる、何かのプロジェクトに参加して貢献、というアプローチがいい。「どこにいけば出会えますか?」と疑問に思う前に、自分から動いて出会ってしまえばいい。