独立を目指す人が会社員時代に考えておくべき基本的なことをまとめた本。
起業のための方法を書いた前作の前段階について書かれています。
http://www.bookvinegar.jp/book/12235/
■昔は誰もが独立していた
総務省統計局の調査によれば、1960年、今から50年前には、約60%の人が自営業者か家族従業者、つまり独立事業者だった。今とは産業構造の違いもあるが、半数以上の人が独立して食べていたという事である。
今では独立や起業というと、選ばれた人や何か特殊なスキルがないとできないように思われているが、約50年前は、独立している事は極めて普通の事だった。つまり、独立とは「向き・不向き」の問題ではなく、誰でもできる単なるスキル・技術、そして姿勢の問題に過ぎない。
「生きているだけで丸儲け」という言葉がある。長期的に成功する人は、こうした独自の死生観を持っている。多くの人が、なんとしてでも生き延びなければならないと考えすぎではないか。会社が潰れるかもしれない。年金が心配だ。万が一に備えて保険への加入を、そんな事を考えるほど、頑なに守るべき人生を本当に生きているのか?
死ぬ事が前提、与えられた余った人生を楽しく生きる事に目を向けてみたらどうか。それが具体的には独立して、自分を生きるという事なのかもしれない。
独立は、向き・不向きではなく、あくまでも技術であり、1つひとつこなしてゆけば、誰でもできる事である。
著者 山口揚平
1975年生まれ。ブルーマーリンパートナーズ代表取締役 1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業。 企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供する。2010年に同事業を売却。 現在は、コンサルティング会社をはじめ、複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演活動を行っている。慶應義塾高校講師。専門は貨幣論・情報化社会論。
帯 連続起業家 家入 一真 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 1分 | |
第1章 なかなか会社を辞める勇気がない人へ | p.13 | 14分 | |
第2章 独立は誰でもできる「技術」 | p.45 | 10分 | |
第3章 独立は、メンタルマネジメントから始まる | p.67 | 10分 | |
第4章 人に「バリュー」を与える働き方 | p.91 | 14分 | |
第5章 孤立しないための「お金」と「信用」の話 | p.123 | 15分 | |
第6章 幸福な独立を手にするための未来への視点 | p.157 | 10分 | |
おわりに | p.179 | 1分 |
歴史の哲学―そこから未来を見る (ドラッカー名言集) [Amazonへ] |
[新装版]30歳からの成長戦略 [Amazonへ] |
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) [Amazonへ] |