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2014/01/05更新

仕事に必要なことはすべて映画で学べる

  • 押井 守
  • 発刊:2013年10月
  • 総ページ数:296P

208分

3P

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人間に関する教養を身につけよ

映画監督である押井守氏が、勝負論や人生論について語った1冊。人は組織の中でどのように生きるべきか、そして人生に勝つためにはどうすればいいかを、様々な映画を事例に紹介しています。


■勝たなければ意味がない
映画監督というのは、自分が誰と勝負しているのかというのを絶えず考えていないと、映画が当たるという以前に仕事が成立しない。数字や評価を目的に戦う監督はほぼ間違いなく敗北する。映画監督における勝負論では「負けないこと」が一番大事である。人は負ける事の誘惑には勝てない。負ける事ほど心地良い事はない。負けた事をいつまでもうじうじと、ほろ苦さを味わいつつ一生を送る事の楽チンさには誰も勝てない。

勝負は勝たなければ意味がない。だから勝つためには詭弁だって使う。例えば、作った映画の評判が良くなかったとしても、「失敗した」とは絶対に言ってはいけない。これは宮崎駿さんに習った。「わけが分からない作品」と言われても、「分からないヤツの方がバカなんだ」と言い続ける。自分で「失敗した」と言ってしまうと、その瞬間からその映画は失敗作になってしまう。ならば強弁すればいい。

超短要約

■人間に関する教養を身につけよ
組織というものは、軍隊だろうが企業だろうが、映画制作の現場であっても同じ原理で動いている。「人間関係」と「勝敗論」である。組織に身を置きながら、その組織を動かし、ある目的を遂げるには、この2つの要素を十分に理解していなければならない。そしてこの2つの要素は「幸福論」によって基礎づけられている。

組織を動かすノウハウを身につけるために必要なものは「人間に関する教養」であり、それ以外にない。かつて庶民と呼ばれる人々は、この種の教養を芝居小屋や寄席で身につけていた。人間という生き物は、どれほど愚かなものなのか、またどの程度まで信じられるものなのか。人間を、そして人の世を動かしている「価値」とは、いったいどのようなものなのか。

人がその生涯を通じて獲得できる「経験」など、所詮は限られたものに過ぎない。だからこそ、他人の経験を自分の「経験」として繰り込んでいく事が必要なのであり、そのためにこそ「虚構」という形式は存在している。映画は他人を覗き見るための装置だと言っていい。

著者 押井 守

1951年生まれ。映画監督 1977年、竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)に入社。テレビアニメ「一発貫太くん」で演出家デビュー。1980年スタジオぴえろに移籍し、鳥海永行氏に師事。スタジオぴえろを退社してフリーに。 代表作に『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』など。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ 映画は会社員が見るべき最良の教科書 p.2 9分
1 飛べ! フェニックス p.24 17分
2 マネーボール p.54 17分
3 頭上の敵機 p.84 13分
4 機動警察パトレイバー2 the Movie p.108 15分
5 裏切りのサーカス p.134 9分
6 プライベート・ライアン p.150 15分
7 田園に死す p.176 9分
8 007 スカイフォール p.192 15分
9 ロンゲスト・ヤード p.218 13分
対談 押井守×梅澤高明 p.242 27分
エピローグ 教養の幅は「虚構」でこそ広がる p.290 2分

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