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2013/10/24更新

人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)

  • 佐藤 優
  • 発刊:2013年10月
  • 総ページ数:216P

146分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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びびらない

びびらないためには相手や対象を知り、相手の本質や意図を見極める事が重要である。外交の世界では「相手の内在的論理を知る」という表現をする。相手の価値観はどのようなもので、どんな意図と論理で行動しているのか。それがわかれば、相手が何を言おうがどんな威圧をしてこようが、冷静に対応できる。

もし周りにびびってしまう相手がいたら、そんな時ほど相手をよく見る事だ。怖がって目をそらしたり無視する事が一番いけない。そうすると相手が見えなくなり、ますます恐怖感が大きくなる。

飾らない

カルトとか暴力団とか暴走族に入って法を犯す人の多くが、組織の中である種のマインドコントロールを受けている。そういう組織には独自のルールができあがっていて、その中で評価されるために自ら進んで犯罪的な行為に走るという構図がある。ポイントは自分を大きく見せたい、飾りたいという意識が強い人ほど、このカラクリにすっかりはまってしまう事である。コントロールする側が仕掛けた評価制度や競争原理によって、まるで車輪の中のモルモットのように延々と走らされ続ける。

そういうものにどっぷり浸るのではなく、引いた目線でそのカラクリを認識しておく。どこか冷めた目で世の中を客観視し相対化する事が大事である。そういう意識を持っていれば、極度に自分を飾ろうとする意識も和らぐ。仕事ができない人や実力のない人に限って、物事を複雑に考える。自分を大きく見せようと飾り立てたり嘘をつく。するとますます状況が複雑になり、結局信頼を失い、仕事も人も失っていく。飾らない力を得るには、自分が何者であるかを明確にするという事に尽きる。自分の根っこがどこにあるのかを問いかければいい。

侮らない

「侮り」は人生の罠のようなもの。得意の絶頂の時、ツイている時、地位や権力を持った時、そんな時に限って心の中にそっと忍び寄る。怖いのは、自分の中の「侮り」の気持ちに、自分自身はなかなか気が付かないということ。たいてい何かトラブルや躓きが起きてから、ようやく自分はあの時侮っていたなと気が付く。だから「侮り」とは事後の概念なのである。「侮り」に気づくには、代理経験を積むこと。侮って失敗した例を本で読む事が最もふさわしい対処法といえる。

あきらめない

今の時代は「頑張っても報われない」状況が明らかに増えている。だからこそ、「あきらめないこと」と「あきらめるべきこと」の2つを選り分けて、上手にマネジメントしなければならない。「あきらめない」という事が目的論理的なものであるなら、そこには必ず完成系、終わりがイメージされていなければならない。自分があきらめられない事は何か、その完成形と出口はどういうものか、客観的に自分を見つめ直す事が大切である。