年収1億円以上の顧客を50人以上持つ、富裕層専門のフィナンシャルアドバイザーが、年収1億円以上稼ぐ人の共通点を紹介している本。年収1億円以上を稼ぐには、どのような思考と行動が必要なのかがわかります。


■行動の結果でしか人は変われない
稼ぐための第一歩は、行動を起こす事だ。知識やノウハウは、知っているだけでは役に立たない。それらを自分の血肉とするには、実際に試し、工夫や改善を加えながら、オリジナルに昇華させていく作業が必要である。行動すれば、何らかの結果が出る。失敗もあるかもしれないが成功もある。その成功を自信にすれば、それが次の挑戦への意欲になる。行動を変えるためには、時には強制的に退路を断つ事だ。

■失敗を教訓として生かす
失敗を成功の原点と思える人は、失敗を糧にできる人だ。失敗は、自分が変わるためのチャンスである。これまでのやり方では越えられない壁にぶちあたり、それを乗り越えた時、人はとてつもない成長を遂げる。ところが、せっかくの失敗を生かせない人がいる。失敗から目をそらしてしまい、正面から向き合えないのだ。失敗から学ぶためには、現状分析の習慣を身につけておきたい。原因を振り返る事で、失敗を教訓として生かすのだ。

■自分の「強み」を他人に聞いてみる
とてつもない報酬を得る人の特徴の1つが、自分の強みを知っている事だ。さらに自分の強みを生かす方法も心得ている。だが、自分で強みを見つける事は、基本的には不可能だ。なぜなら、あなたの強みにお金を払ってくれるのは、他人であり社会だからだ。自分では強みのつもりでいても、それを人が認めていないのでは、本当の強みとは言えない。評価するのは人だから、人に直接聞くのが一番だ。優秀な上司や先輩、同僚や友人でもいい。意外なところに、稼ぎにつながる強みが眠っているかもしれない。

■自分よりも基準値の高い人を探す
とてつもない報酬を得る人の特徴に「基準値」の高さがある。基準値とは、物心がつく幼少期から、社会に出て一人前になるまでの間に形作られる価値観の事だ。例えば「社会の役に立つ」「はじめた事は最後までやり通す」「他人に依存しない人間になる」といった価値観はすべて、人生の基準値といっていい。この基準値は、どのように親に躾けられたか、どのような教師に出会えたかで決まる。社会に出て仕事をする上では、どのような上司に出会うかも重要だ。もう1つ、重要な事は、自分でも基準値を上げ続ける事だ。そのためには、常に自分より基準値の高い人との出会いを求める事も必要だ。

■バカになり切り、成功者にかわいがられる
自分のためにバカをやる人間を見て、悪い気がする相手はいない。自分の事を喜ばせようとする心遣いを感じるからだ。「おもしろいやつだ」と気に入られて、仲間に加えてもらえる事もある。貴重な情報を教えてもらえたり、有力な支援者を紹介してもらえる事にもつながる。このバカをやるというのは、ゴマをすって相手に取り入ろうとするのとは違う。そのような打算が見抜けないほど実力者は甘くない。そうではなく、バカになり切る事が必要なのだ。それには、相手の事を好きになって、相手を喜ばせる事に没頭する。相手が喜ぶ事に集中してバカになれる人は、成功者からかわいがられるものだ。

年収一億円を目指すなら、まずは成功している人に好かれる事だ。なぜなら、年収一億というのは、自分だけの力では到達できる世界ではないからだ。継続的に億単位の年収を稼ぐには、成功している人達に応援してもらったり、彼らの仲間に入れてもらう事で、勝負のステージを引き上げる事が必要だ。

■成功者からのアドバイスを素直に聞いて実行に移す
とてつもない報酬を得る人の共通点の1つが、他人からの意見やアドバイスに素直に耳を傾けられる事だ。さらに、他人からの教えをすぐに実行に移す行動力もある。

著者 江上 治

1967年生まれ。株式会社オフィシャル 代表取締役 1億円倶楽部 主幹 有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円超えのクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマファイナンシャルプランナー。 サラリーマン時代には大手損害保険会社、生命保険会社の代理店支援営業における新規開拓分野および売上達成率で、全国1位を4回受賞。同時に、自身が所属した組織はすべて、全国トップの成果を達成。損保会社では最短、最年少でマネジャーに昇格。生保会社でも最短でのマネジャー昇格を果たす。 独立後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。人脈ゼロ、資金ゼロから1000名を超える顧客を開拓し、これまでに通算600億円の保険契約を獲得。コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、いまもなお記録更新中。