人を動かすには1時間の説得よりも、30秒のメッセージが効果的である。いかに短い時間で簡潔に自分の意図を伝えて、相手を動かすか。コミュニケーション・スキルの第一人者が、簡単に使える「伝える技術」を紹介しています。
■なぜ30秒で伝えなければならないのか
3分かけて語るより、30分、3時間かけて語るより、30秒のメッセージの方が実は効果的である。聞き手の注意を引き、心をつかみ、要点を伝え、要求を通す、このすべてを30秒で実現する事ができる。要点を伝える理想的な時間が30秒である理由は2つ。
①自分の時間だけでなく、説得しようとしている相手の時間も限られている。
②平均的な人間の注意力の持続時間は30秒である。
■誰でも簡潔に、強力に思いを伝えられる7つのステップ
①明確な目標を設定する
目標を1つに絞り、それを明確にする。
②聞き手を定め、その人を理解する
自分の希望を叶えてくれる人を正しく認識し、相手に好印象を与えられる要素を探す。
③どうすれば一番伝わるか考える
最善の形で、目標達成につながるアプローチ方法を考える。
④フックを使って話に引き込む
逸話や個人的体験など、聞き手の注意をつかむ言葉やモノを準備する。
⑤話全体のテーマを組み立てる
5W1Hで、話のテーマを考える。
⑥相手の頭にイメージを喚起する
絵のように描写的な表現を使って、聞き手のイメージを喚起させる。
⑦終わらせ方で聞き手を動かす
メッセージに具体的な頼みを入れる。
著者 ミロ・O・フランク
脚本家兼プロデューサー コミュニケーション・スキルとコミュニケーション戦略の第一人者。そのたしかなテクニックで、俳優エージェントとして、CBSのタレント・キャスティング担当部長として、映画スタジオMGMの脚本家兼プロデューサーとして卓越したキャリアを築いた。 また、長年にわたってビジネスパーソンや政治家を対象とするコミュニケーション・スキルの講師を務めた。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 2分 | |
第1部 誰でも簡潔に、強力に思いを伝えられる7つのステップ | p.14 | 38分 | |
第2部 話し方や見た目で損しないための実践テクニック | p.96 | 28分 | |
おわりに | p.157 | 1分 |