世界を代表する企業の成功の秘訣をサメの生態を引き合いに解説しているユニークな1冊。
■サメの性質から学べ
サメが攻撃を仕掛けるのは、自分が傷つくリスクが少ない時だ。サメは傷つけば、最終的に仲間のサメの餌食になる。十分な餌が手に入らない場合、サメはサメを食うのだ。
サメの市場調査のやり方は、迅速かつシンプル。サメは獲物をこっそり追跡する事によって学習する。そして、ちょっとかじってみて、美味しければ攻撃を継続する。大きく強い獲物を攻める時、まず一撃を加え、相手が血を流して弱るのを待つ。そうして、狙いを定めてとどめを刺すのだ。
人間にはサメから学ぶべき事がたくさんある。サメの性質とビジネスを結び付けることを「サメの経済学(シャークノミクス)」と呼ぶ。
「サメの経済学」による20の戦略は次の通りである。
■「小が大を食う」10のポイント
①じっくり計画を練って攻めに出る
②歴史や伝統にとらわれてはならない
③パニックを効果的に引き起こす
④市場調査はサメのごとく行う
⑤死角を突いて食らいつく
⑥予測不可能な攻撃を仕掛ける
⑦攻撃の要はタイミングにある
⑧動かなければ生きられない
⑨スマートに息の根を止める
⑩「攻撃リスト」は厳密に作成する
■サメの攻撃から身を守る10のポイント
①防衛戦略をしっかり練って攻撃に備える
②決して立ち止まってはいけない
③マインドコントロールの基本は「恐怖心」
④サメに襲われてもパニックに陥らない
⑤自分の死角を自覚する
⑥新たな市場に参入する際、プレスリリースが早すぎてはいけない
⑦もっといい餌が近くにあれば、サメはあなたを襲わない
⑧被害者と同じ振る舞いをしない
⑨攻撃は最強の防御である
⑩サメを寄せ付けない、優れた避難戦術を身につける
著者 ステファン・アンジェス
ディテクティブ・マーケティング社 創業者兼CEO 欧米を中心に活躍中の経営コンサルタント。長年、フォーチュン500社などのグローバル企業で手腕を発揮、高く評価されている。独自のマーケティング、経営手法「シャークノミクス」のセミナーは欧米でも人気が高い。
帯2 ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール教授 フィリップ・コトラー |
帯 HIS会長 澤田 秀雄 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 2分 | |
イントロダクション | p.15 | 7分 | |
第1部 サメの経済学=攻撃篇 うま味のある市場を開拓する法―「小が大を食う」10のポイント | p.29 | 42分 | |
第2部 サメの経済学=防御篇 自社の市場を守り発展させる法―サメの攻撃から身を守る10のポイント | p.111 | 30分 | |
結びのことば | p.170 | 1分 |
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