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2013/09/07更新

本当の勇気は「弱さ」を認めること

195分

11P

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自分の弱さを認めることで人間関係はうまくいく

人とのつながりを断たれることへの不安こそ「恥」の正体である。そして、他人と比較して自分にナルシズムを感じる原因は「恥」にある。つまり、不安の裏返しに、自分を優位に見せようとする心理が働いている。しかし、それは結局、人とのつながりを壊していく。必要なことは「恥」から回復する力。

TEDで人気の著者が、「恥」を乗り越えるための方法を説きます。


■ナルシズムの原因は「恥」
「あの人たち」を非難して「自分はましだ」と思わせてくれる論理には、私たちは気をよくするものだ。ナルシズムが話題になる時、たいてい軽蔑や怒り、批判などが込められている。

ナルシズムはその大小にかかわらず恥に根ざしている。ヴァルネラビリティ(もろさや傷つく可能性のある状態)というレンズを通してナルシズムを見つめると、恥に根っこを持つ、平凡である事への不安が見えてくる。本当の自分は「注目され、愛され、居場所を持ち、目的意識を培えるほど、特別な人間ではない」という不安である。人は皆、平凡である事への不安には弱いし、自分のしている事には意味があると信じたい。だが、それは時として特別でありたいという欲求と区別がつかなくなる。尊大な態度や特権意識、称賛への欲求は、結局のところ痛みを悪化させ、人とのつながりを壊していく。

超短要約

私たちは、安全、愛、金銭、資源などを自分はどれだけ持っているか、他人はどれだけ持っているかを勘定する事に、膨大な時間が費やす。この絶え間ない査定や比較は、私たちを自滅させる。

この欠乏感に対抗できるのは、豊かさではない。充足感であり「偽りのない心」である。偽りのない生き方とは、自己肯定感に立って人生に深く関わる事である。勇気と思いやり、人とのつながりをはぐくみ、朝目覚めた時に「何を成し遂げたか、どれだけやり残した事があるかに関係なく、私はこれで良い」と思う事ができ、夜眠りにつく時に「私は完璧ではないし、弱みがあり、時には不安にもなる。それでも私に勇気がある事や愛され、居場所を持つに値する事に変わりはない」と思える事である。

著者 ブレネー・ブラウン

ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院研究教授 画期的な研究は、公共放送サービスPBSと公共ラジオ放送NPRで紹介され、Ted.comの2つのトークのテーマともなった。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.16 8分
1章 「いつも何かが足りない」という不安 p.29 7分
2章 「傷つくこと」について私たちが誤解していること p.41 16分
3章 「恥」というグレムリンを退治する p.69 34分
4章 なりたい自分になるために、武器を手放すということ p.127 34分
5章 理想と現実のギャップを埋める方法 p.185 7分
6章 人間性を取り戻す破壊力のある関わり p.197 17分
7章 「偽りのない」子育てのための終章 p.227 22分
おわりに p.264 2分

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