ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、ロックフェラーなどの大富豪たちの「お金に対する考え方」を紹介した本。お金持ちになるには、収入を増やし、支出を減らすしかないという原理原則がわかります。
■金持ちの法則
金持ちになる道は至極単純だ。収入が常に支出を超えていればよい。収入が支出を上回るよう家計を維持すれば、誰でも金持ちになれる。問題は「どれだけ時間がかかるか」という事だ。
お金持ちが習得し、子供たちに教えてきた内容は「収入−支出=資産」という法則を基本としている。彼らの教訓は大きく3項目に要約できる。
①収入を増やすこと
金持ちたちは、親に頼らず努力と才覚で金を稼ぐ重要性を説く。
②支出を減らす習慣をつけること
金持ちたちは絶えず「節約の習慣」を強調する。それは、支出は収入より少なくなければならないという法則を、実生活の中で子供たちに浸透させるためだ。
③資産を正しく管理すること
いくら収入を増やしても、管理方法を知らなければ資産は簡単に消えてなくなる。世界の富豪たちは、子供に資産管理の能力をつけさせるために早くから「金の価値」を教え込み、働かなければ金はもらえない、という意識を叩き込もうとした。
平凡な人間は、金持ちになりさえすれば人生の目標を達成し、満ち足りて暮らせるだろうと思う。しかし、財産は築くより守る方が難しい、と金持ちは言う。「金持ちは三代続かず」と言われる所以である。
マサチューセッツ州にあるファミリー企業研究所によれば、アメリカのファミリー企業の中で創業後4世代まで生き残っているのは、わずか3%に過ぎないという。子供を金持ちにするためには、しっかりとした金銭教育と経済教育が必要である。
金持ちになる教育とはつまり「金持ちへの基礎体力づくり」とも言える。金持ちへの道には自分の努力、遺産、幸運という大きな3つの方法がある。この中で個人の力で何とかできるのは「努力」しかない。その努力の方法を知る事が金持ちへの基礎体力をつける道だ。
この金持ち教育は、世界の富豪たちがしているように、収入を増やし、支出を減らし、巧みに管理するという全方位で行われるべきである。
著者 パン・ヒョンチョル
「朝鮮日報」記者 ソウル大学で経済学を専攻し、卒業後、韓国銀行監督院で社会人生活をスタートさせる。退職後、北京の対外経済貿易大学で中国語を学びながら、中国各地を遊覧。 その後、マレーシアのベンチャー企業で働きながら、マレーシア、シンガポール、タイなどの東南アジア諸国を巡った。ソウルに戻り、ソウル大学国際大学院で経済学修士課程を修了し、朝鮮日報に入社。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
「金持ちへの基礎体力」を身につける | p.9 | 9分 | |
ビル・ゲイツの父は「金持ち父さん」 | p.20 | 19分 | |
ロックフェラー2世の「ケチケチ」経済教育 | p.44 | 19分 | |
「金持ち論」を説いたアメリカ初の億万長者、ジャン・ポール・ゲティ | p.68 | 18分 | |
慈善の家風を築いた、ウォーレン・バフェットの家庭教育 | p.91 | 16分 | |
金持ちへの夢を育てたアーノルド・シュワルツェネッガー | p.112 | 18分 | |
ハードワーカー・スピリットを叩き込んだジャック・ウェルチの両親 | p.135 | 17分 | |
「金があるふりをするな」 世界一の金持ちファミリー、ウォルトン家 | p.157 | 18分 | |
「商人マインドを養え」 香港の大富豪、李嘉誠の家庭教育 | p.180 | 15分 | |
子供を「フュージョン人材」に育てるイ・ゴンヒ一族 | p.200 | 18分 | |
危機克服の秘訣と想像力を教えたJ・K・ローリングの両親 | p.223 | 16分 | |
金持ち教育はまず家庭から | p.244 | 4分 |
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