今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2013/09/02更新

スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法―――ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング

275分

6P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

潜在能力を使いこなせている人は20%しかいない

人間の脳には、ポジティブな思考をする領域と危機回避を優先するためのネガティブな思考をする領域がある。この2つをコントロールし、心をポジティブな状態にする事で、幸福度を高め、成果をあげる方法を紹介しているスタンフォード大学の人気講座。


■ポジティブ・インテリジェンスとは
心は最大の味方であり、最大の敵でもある。ポジティブ・インテリジェンスはこの2種類の心の状態のどちらが優勢かを測る物差しだ。ポジティブ・インテリジェンスが高ければ心は味方として働いているし、低ければその逆だ。つまり、ポジティブ・インテリジェンスとは、あなたが自分自身の心をどれだけコントロールしているかを示す指標である。このレベルによって、潜在能力をどれだけ活用できるかも変わる。

例えば翌日の会議に向けて、最大限の準備をすべきだと心が命じたとすれば、心はあなたの味方として働いている。不安にかられて夜中の三時に目覚め、失敗した時の事態を想像し、思考が空回りすれば心は敵として働いている。

PQ(ポジティブ・インテリジェンス指数)とは、ポジティブ・インテリジェンスのレベルを測るスコアである。例えば、PQ75という事は、心が75%の割合で味方として働いている。最新の研究によって、PQは幸福度との関係が裏付けられている。PQが上がれば幸福度も業績も上がり、結果として成功につながる。

超短要約

■生存脳とPQ脳
心の中の「妨害者」と「賢者」は、それぞれ脳の別の領域に制御されている。妨害者は、もともと心理的・感情的な生き残りに特化した脳の領域「生存脳」から原動力を得ている。一方、賢者は「PQ脳」と呼ぶ領域から原動力を得ている。

生存脳の特徴は「戦うか・逃げるか」の反応にある。この反応では脳や身体の機能は絞り込まれ、危険を予知したり、そこから逃れる事に集中する。「自分自身や他人、状況に対してたえず粗探しさせる」といったネガティブな指向は、肉食獣や天災と隣り合わせの、危険な世界に棲んでいた人類の物理的生存を助けていた。多くの人は元々緊急性の高い危険を回避するために発達した生存脳を使い続けているため、たえずストレスや不安にさらされ、幸福感も得られず業績もあげられない。

一方、PQ脳は「あらゆる結果、状況を贈り物、チャンスとして受け入れる」という賢者の視点や妨害者に対抗する力のもとになっている領域である。自分自身を観察する、行動する前に立ち止まる、恐怖心をなだめる、危機に対して集中するなどの機能を持ち、生存脳の影響を中和する。

PQ脳を活性化させると、頭の中で賢者の声が大きくなり、妨害者の声が小さくなる。だからPQ脳の筋力を強化する事が重要である。

PQ脳の筋力は活用する事で、比較的短期間で大幅に強化できる。多くの研究により、身体的知覚に注意を集中する事と、PQ脳の領域を活性化させる事には関連があるとわかっている。身体や五感のいずれかに可能な限り注意を集中させ、10秒間続けるといった反復運動を行うこと。

■PQ75以上を目指せ
達成度やパフォーマンスを最も迅速かつ効率的に引き上げるには、潜在能力を高めるのではなく、PQを上げる事が必要だ。IQなどの潜在能力はすでに固まっており、能力の構築には長年かかる。一方、PQは数週間、数ヶ月で劇的に引き上げる事ができる。

PQは75を上回るとPQ脳がおおむね優勢になり、生存脳は後方で機能するようになる。PQが75だと、ネガティブな行動1回に対してポジティブな行動は3回になる。しかし、PQスコア75以上の人はわずか20%に過ぎない。個人やチームのPQスコアが75以下だと、気分の落ち込みを防ぐためだけに、本来は問題を処理するのに使われるべき大切なエネルギーを使い果たしてしまう。

PQの測定は以下のサイトで行える。
http://positiveintelligence.com/

著者 シャザド・チャミン

世界最大のコーチング組織CTIの前CEO CTIは大部分のフォーチュン500企業のマネジャーを研修し、スタンフォード大学とエール大学のビジネススクールの教授にも研修を実施している。チャミン自身は数百人のCEOと上級管理職にコーチングを行ってきた。 CTIのCEOになる以前はソフトウェア会社のCEOを務めた。心理学の学位に加え神経生物学の博士号を取得、電子工学修士、スタンフォードでMBA、現在、同校でPositive Intelligenceを講義しており、人気授業となっている。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
ボストンコンサルティンググループ日本代表 水越 豊
帯2 帯2
サンフランシスコ・フォーティナイナーズ会長兼CEO ジェド・ヨーク
帯3 帯3
コンサルタント アンソニー・ロビンズ

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
1章 ポジティブ・インテリジェンスとPQとは? p.2 9分
2章 心の中の闘いに勝つ──PQを改善する3つの方法 p.16 15分
3章 あなたの中の「妨害者」を判定する p.40 25分
4章 心の中の最大の敵、「裁判官」 p.79 14分
5章 「賢者」の視点とは? p.102 11分
6章 賢者の5つの力を活用する p.120 18分
7章 PQ脳を鍛える p.148 19分
8章 PQスコアの分岐点75を超える p.178 15分
9章 仕事やプライベートでの応用例 p.202 18分
10章 事例──自分とチームのリーダーになる p.230 11分
11章 事例──対立をとおして絆を深める p.248 18分
12章 事例──売り込み、動機づけ、説得 p.276 20分
むすび──あなたは素晴らしい! p.308 3分
付録 PQ脳の基礎知識 p.312 12分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫) 奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)
[Amazonへ]
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
[Amazonへ]
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則 ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
[Amazonへ]
心が脳を変える―脳科学と「心の力」 心が脳を変える―脳科学と「心の力」
[Amazonへ]

ユーザーのしおりメモ (0)