時間を有効に活用する
時間は誰にも平等である。だから、時間を有効に使わなければならない。問題とすべき事は、時間割を守る事ではなく、自分のパフォーマンスが高まる時間はいつなのかを自覚する事だ。朝4時に起きる必要もなければ、深夜3時まで仕事をする決まりもない。大事なのは自分に合った時間の使い方をする事である。
社長は睡眠時間を充分にとる。最低でも6時間。基本は7〜8時間だ。寝不足であれば本来のパフォーマンスを示す事はできない。一方、社長以下、サラリーマンの日中は仕事でほとんど拘束されている。忙しく動き回る社長にとって、一人でゆっくりできる時間は早朝と深夜しかない。そのため社長は時間の使い方にこだわる。朝型社長が多いのは、何もアポが入らない朝こそ、比較的自由に使える時間ができるからだ。
・日本マクドナルド 原田泳幸CEO
朝4時起床→メールチェック→公園を10km走る→帰宅・シャワー→食事→8時会社着
・作家 村上春樹
朝4時起床→執筆→朝9〜10時仕事終了→ジョギング→14時以降買い物、読書→17時夕食→22時就寝
失敗がなければ成功しない
失敗を恐れる人は多い。しかし、失敗がなければ成功しないのもまた事実である。失敗しないように意識するあまり、無難に過ごす事だけを考えるのではもったいない。成功者たちは、「2つの道があるなら、厳しい道の方を選ぶ」と考えてきた。彼らにはその選択を繰り返してきた事で、道を切り拓く事ができた。失敗によって人は成長し、成功へと導かれるのである。
・カプコン創業者 辻本憲三氏
定時制高校卒業後、菓子卸問屋に就職→23歳で事業譲受けて借金を重ねる→28歳で今川焼・綿菓子の販売→綿菓子製造機の行商→パチンコ改造機販売→遊戯レンタル・販売会社創業→10億円の損失→カプコン創業
・本田宗一郎
自動車修理工場に丁稚奉公→22歳でのれん分け独立→自動車部品製造会社設立→終戦の年、39歳の時に工場倒壊・会社売却→1年間無職→本田技研設立
他人と同じことをしない技術
どのようにしたら成功への道を見つける事ができるのか。成功者は必ずこれまでの道程を語る事ができる。しかも、それは成功も失敗もある波瀾万丈のストーリーで、聞く者を面白がらせ、納得させるだけの力がある。普通に考えて、普通に行動していては、ストーリーは生まれない。大勢の人と同じ生活をして満員電車に乗って、会社に通って、夕方6時に自宅に帰っていては、面白い事と出会えるはずがない。
大勢の人と違う事をする最初のステップは、情報を集めて、比較してみる事だ。そして、著名人たちの年譜を調べてみる事だ。自分が好きな要素をいくつかの人から集めて、自分独自のロールモデルを作る。自分の取り巻く状況を的確に認識すれば、必ずどこかに空いた場所が見つかる。