様々な企業の事例を紹介しながら、インバウンド・マーケティングの概要を説明した1冊。
■インバウンド・マーケティングとは
今の世の中は、人が消費しきれない情報で溢れている。その結果、企業が発信するメッセージは、これまでと同じような伝え方では消費者に届きにくくなった。消費者の情報に接するスタイルも大きく変化した。テレビやメディアから受動的に情報を「受け取る」これまでのスタイルから、ネット検索やソーシャルメディアを使って、自分から能動的に情報を「取りにいく」スタイルに変わった。情報を発信する企業は、自分たちが出した情報を、消費者に「いかに見つけてもらうか」「いかに選んでもらうか」という視点で考える事が大切になってきた。
インバウンド・マーケティングとは、見込み客に有益なコンテンツをネット上で提供する事で,検索結果やソーシャルメディア上で自社を「見つけられ」やすくし、自社のサイトへ来てもらいやすくする、というマーケティングコンセプトである。
まず、戦略PR等の手法によりキーワードを広めるなど話題化させ、その上でWEB周りの各種施策によって魅力的な自社コンテンツへインバウンドしてもらい、CRMによる「場づくり」によって、優良顧客化すること。この「戦略PR×インバウンド×CRM」による継続的活動が、日本版「インバウンド・マーケティング」の実践の鍵だ。
「戦略PR×インバウンド×CRM」による継続的活動が、「インバウンド・マーケティング」の実践の鍵である。
①戦略PRで話題を世の中に広める
②インバウンド・マーケティングで見つけてもらって、自社サイトへ来てもらう
③CRMで優良顧客化していく
④マーケティング施策を分析ツールで効果測定し、次に活かす
著者 西江 肇司
1968年生まれ。株式会社ベクトル 代表取締役社長 大学在学中からビジネスをはじめ、1993年にプロモーションを主軸とする会社を設立。2000年よりPR事業を中心とした体制に本格移行。さまざまな企業のPR戦略コンサルティングを手が けながら売上げを伸ばし、2012年に東証マザーズ上場。 現在、上海、北京、香港、シンガポールおよびインドネシ アに現地法人を設立し、成長市場であるアジア・ASEAN 主要国へ積極的に展開。アジア全域におけるPR グループの形成を目指し、事業を拡大している。
著者 谷井 等1972年生まれ。シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 1996年日本電信電話入社。同社退社後、1997年デジタルネットワークサービス (DNS)を設立。2000年にDNSの業務を引き継ぐ形でインフォキャ ストを設立。同年、インフォキャストを楽天に売却し、インデックスデジタルを設立。 2005年四次元グループを設立。2006年にシナジーマーケティングに商号変更し、2007年にヘラクレス上場を果たす。現在、消費者行動予測技術を用いたクラウドサービス群の提供で、企業と消費者との最適なマー ケティング・コミュニケーションを支援する「コミュニケーションエンジニアリング企業」としての同社を率いる。
帯 HubSpot 共同創業者CEO ブライアン・ハリガン |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 4分 | |
第1章 マーケティングの流れが変わった! | p.21 | 13分 | |
第2章 インバウンド・マーケティングの取り組み | p.53 | 20分 | |
第3章 インバウンドと組み合わせるCRM | p.105 | 10分 | |
第4章 企業事例 〜各社の取り組みと課題・成果〜 | p.131 | 16分 | |
第5章 インバウンドにおけるクリエイティブの重要性 | p.173 | 8分 | |
あとがき | p.194 | 3分 |
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