不確実性にあふれた現代社会では、もはや予測できることは限られている。予測不能な未来を生き抜くにはどうすればいいのか。
その1つのヒントが、起業家の考え方と行動にあると説きます。起業家精神教育において、20年連続で全米ナンバーワンの評価を受けるバブソン大学の名誉学長が、起業家の考え方を日常に活かす方法を紹介しています。
■予測可能な世界の考え方
私達が教わった考え方や行動の仕方は、未来が予測可能なかぎり効果を発揮する。
①将来の目標を考える
②目標を達成するための計画をいくつか立て、その中から最適な計画を選ぶ
③計画に必要なリソース(教育、資金など)を集める
④計画を実行に移す
これは、未来は現在や直近の過去と同じであるという前提に基づいた考え方と行動だ。この「予測(プレディクション)」には、しばしば分析の手法を用いた推論と予想が含まれる。
だが、予測可能な将来に対しては有効なこのアプローチも、物事が予測できない状況では全く役に立たない。物事は、かつてのように簡単には予測できなくなっている。
未来を予測できない場合には、起業家のように以下のプロセスで行動する。
①自分のやりたい事を見つける
②できるだけ早く賢い一歩を踏み出す
・手近な手段で素早く行動する
・許容損害の範囲内にとどめる
・協力者を増やす
③踏み出した一歩から学んだ事を活かす
④目標に達するか、もはや続けられないと判断するまで繰り返す
著者 ポール・B・ブラウン
ジャーナリスト 「ビジネス・ウィーク」「フィナンシャル・ワールド」「フォーブス」などの経済誌の記者・編集者を経て、現在は「ニューヨーク・タイムズ」にコラム“What's Offline"を執筆中。
著者 チャールズ・F・キーファーInnovation Associates Inc. 会長 米上院やマサチューセッツ工科大学などの職員を経て、「組織学習」と呼ばれる概念および手法を提唱する企業経営コンサルティング会社Innovation Associates Inc.を設立、現在も会長を務める。 グローバル企業の経営陣に対して、人材の活用を最優先するためのアドバイスを行なっている。
著者 レオナード・A・シュレシンジャーバブソン大学名誉学長 ハーバード・ビジネススクールで20年間教鞭をとった後、アパレル大手のLimited Brands Inc.副会長兼営業部長を経て、2008年7月、バブソン大学第12代学長に就任。 現在は同学名誉学長およびハーバード・ビジネススクール(ベイカー財団記念講座)教授。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 10月号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
[序] 不確実な時代を生き抜く | p.9 | 10分 | |
[1] 未来を予測できない場合にどうするか | p.26 | 16分 | |
[2] 何はさておき欲求 | p.50 | 18分 | |
[3] 手近な手段で行動開始 | p.78 | 12分 | |
[4] 許容損害を決める | p.95 | 16分 | |
[5] 学んだことを活かす | p.118 | 12分 | |
[6] 協力者を作る | p.136 | 16分 | |
[7] 現在の結果としての未来――プレディクションとクリアクションの使い分け | p.160 | 14分 | |
[8] 不確実に備える――仕事でのクリアクション活用法 | p.181 | 19分 | |
[9] 日常生活におけるクリアクション | p.209 | 12分 | |
[10] クリアクションで世界を変える | p.226 | 9分 | |
[終] 興味深いコメントや質問への回答 | p.239 | 8分 |
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