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2013/09/08更新

国境は越えるためにある

171分

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キッコーマンの海外戦略

利益の6割以上を海外で稼ぐキッコーマン。なぜ彼らは、いち早く海外展開を考えて成功することができたのか。


■キッコーマン入社
キッコーマンの創業八家には不文律がある。「各家から一世代一人に限って入社を認める。但し役員にする保証はしない」というもので、私は有資格者だった。そして、高校生ぐらいから、何となく父の歩んだ道を辿る事になるだろうと思っていた。

留学後、野田醤油(現キッコーマン)に入社した。新入社員は最初の半年だけ工場勤務と決まっている。その後、経理課を経て管理課企画係主任になった。

■醤油製造業の問題
日本は高度経済成長の坂を駆け上がっていた。だが醤油は見通しが暗い。そこには構造的な問題が横たわっていた。醤油製造業は酒と同じで大きな設備が必要な上、醸造期間も長いから、そこそこの資産がないと営めない。酒と違うのは景気の影響をあまり受けないため、大きく儲かる事がない半面、急に悪くなる事もない事だ。

戦後は、戦争中に激減した供給量を回復させるのが急務で、醤油は作れば売れる状態が続いた。そして昭和30年頃に生産量は戦前の水準に戻る。そうなると新たな問題が生じた。醤油は生活必需品であって各家庭で一日に使う量はほぼ決まっている。所得が2倍になっても家庭で使う醤油の量は2倍になる訳ではない。国内需要は頭打ち。醤油製造業の足取りは、いらだたしいほど鈍い。

超短要約

■グローバルビジネスを展開する上での要諦
①自分のところの製品やサービスに対する需要が存在するか確認する
もし目に見える需要がない場合には潜在需要があるかどうか、需要を掘り起こす事ができるかどうか、需要を創造する事ができるかどうかを確認する必要がある。

②競争相手に対し技術優位性を持っているかを確認する

③経営の現地化を進める
企業が長年にわたって存続してゆくためには、その地域においてよき企業市民になる事が必要である。

④グローバルなビジネスを展開できる人材を確保する
グローバルな場で十分に仕事のできる人材を有する事が必要である。

著者 茂木 友三郎

1935年生まれ。キッコーマン取締役名誉会長 1958年一族が経営していた野田醤油(現・キッコーマン)に入社。コロンビア大学経営大学院への留学を経て、同社の海外事業を推進。 1995年キッコーマン株式会社代表取締役社長CEO、2004年代表取締役会長CEOを歴任し、2011年より取締役名誉会長、取締役会議長。

この本を推薦しているメディア・人物

日本経済新聞 日本経済新聞
週刊 東洋経済 2013年 9/7号 [雑誌] 週刊 東洋経済 2013年 9/7号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.1 1分
I 私の履歴書 p.5 86分
II 対談 書き残したこと p.151 47分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

ドラッカー名著集2 現代の経営[上] ドラッカー名著集2 現代の経営[上]
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