事業環境の変化が激しい時代には、常に新しい商品・サービス、ビジネスモデルが求められる。新しいビジネスモデルを考える際には、まずどこから考えればいいのか。
自社のビジネス構造を整理分析し、新しいアイデアを生み出し、儲けの仕組みを考える「ビジネスモデル思考」を紹介しています。
■ビジネスモデルとは
ビジネスモデルとは「市場への仕掛けと仕組みを掛け合わせた儲けの構造」を指す。
・仕掛け= 市場や顧客に問題提起し、問題を開発し、新たな価値を創造すること
・仕組み= 価値を届けるため、資源(人・モノ・金・情報)を整え最適化すること
ビジネスモデルにイノベーションを起こすには「仕掛け」と「仕組み」の構成要素にメスを入れ、単に過去の延長線上で新しい商品を出す事や新技術を導入する事だけでなく、全社的な構造変革も一緒に考えていく必要がある。
「仕掛け」と「仕組み」で顧客の価値最大化を目指していく際に「ビジネスモデル・デザインマップ」を使うと便利である。
「ビジネスモデル思考」とは、ビジネスで勝てるルール(構造)を創り上げるための思考のこと。そのポイントは、「顧客にとって何が(WHAT)価値になるのか?」「なぜ(WHY)それを提供するのか?」を考える事である。
ビジネスで「価値」を考える際に大切なのは、「相手は誰か」という事である。さらに「儲け」を考えるには、「誰が喜んでお金を払ってくれるのか?」を構造化する。
仕掛けと仕組みで顧客の価値最大化を目指す際には、「STV+6P」の視点からビジネス構造を整理する。
・Segmentation(市場の細分化)
・Targeting(明確な顧客設定)
・Value(顧客が獲得する価値)
・Product(価値を創り、満たす商品・サービス)
・Price(価値に見合った価格)
・Place(価値を届ける場所や流通の仕組み)
・Promotion(価値に気づいてもらう仕組み)
・Partner(一緒に価値を創り届ける仲間)
・Positioning(競合に勝てる立ち位置)
著者 HRインスティテュート
「使えるコンサルティング」「実効性のある研修」を柱としたコンサルティング・グループ。1993年設立。
TOPPOINT |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 1分 | |
Ⅰ ビジネスモデル思考とは? | p.21 | 30分 | |
Ⅱ ビジョンを描き、アイデアを生む | p.83 | 33分 | |
Ⅲ バリューチェーンとコンセプト | p.151 | 37分 | |
Ⅳ ビジネスモデルを動かす | p.227 | 20分 |
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