今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2013/08/03更新

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

240分

9P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な
アマゾン詳細ページへ

これからの日本が繁栄していくための処方箋

『デフレの正体』の藻谷浩介氏が、「開かれた自給自足」を目指す地域経済モデルこそが、今後の日本の生きる道だと主張。地域内でエネルギー自給を促進する岡山県真庭市やオーストリアなどの事例を紹介しながら、日本経済の新しい可能性を問う。


■マネー資本主義の限界
現役時代に老後の備えを積んでおく年金の仕組みは、企業が想像を絶する成長を続ける中で拡大した。企業や国の経済が成長している間は、それがいいやり方なのだろう。だが、前提となる「成長」が止まったら、どうなってしまうのか。実体経済の成長が頭打ちとなり、優良会社の株を買っておけば株価が上がり、どんどん資金が増やせる時代は終わりを告げた。

そもそも老後を豊かに暮らすためには、みんなが例外なく、年金をもらうしかないのか。「晴耕雨読」でいいではないか。自分で食べるものをできるだけ自分でまかなうから、買うものが少ない。だから年金をもらわずに生きられる。年金の仕組みなど存在しない頃に考えられた、老後の理想的な生き方である。

世界中の人がグローバルなマネーの恩恵にすがるしかない仕組みは、やはりおかしい。

超短要約

「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、お金に依存しないサブシステムも再構築しておこうというものだ。何かの問題でお金の循環が滞っても、水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを予め用意しておく。

里山資本主義は非常時にはマネー資本主義に代わって表に立つバックアップシステムとして、日本とそして世界の脆弱性を補完し、人類の生き残る道を示していく。

著者 藻谷 浩介

1964年生まれ。日本総合研究所 調査部主席研究員 日本政策投資銀行 特任顧問 日本全国のほとんどの都市を旅行した経験を持ち、現地を歩いて回り、また沿革や郷土史を詳しく把握した上でその都市の抱える問題点を解析するという手法で、都市計画を提示している。 各都市をデータや数字だけではなく、沿革、郷土史を踏まえた上で分析するのが最大の特徴である。全国各地で数多くの講演会をこなしている。

著者 NHK広島取材班

藻谷浩介とタッグを組んで「里山資本主義」という言葉を作り、1年にわたって取材・制作を展開。 井上恭介:報道番組チーフ・プロデューサー 夜久恭裕:報道番組ディレクター

この本を推薦しているメディア・人物

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 10月号 [雑誌] 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 10月号 [雑誌]
エコノミスト 2013年 9/24号 [雑誌] エコノミスト 2013年 9/24号 [雑誌]
日本経済新聞 日本経済新聞
日経ビジネス 日経ビジネス
週刊 ダイヤモンド 2013年 9/21号 [雑誌] 週刊 ダイヤモンド 2013年 9/21号 [雑誌]
丸善・ジュンク堂書店営業本部 宮野 源太郎
ビジネスブックマラソン ビジネスブックマラソン
土井 英司
PRESIDENT (プレジデント) 2013年 8/12号 [雑誌] PRESIDENT (プレジデント) 2013年 8/12号 [雑誌]
404 Blog Not Found 404 Blog Not Found
小飼 弾

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに 「里山資本主義」のススメ p.3 10分
第1章 世界経済の最先端、中国山地―原価ゼロ円からの経済再生、地域復活 p.27 23分
第2章 二一世紀先進国はオーストリア―ユーロ危機と無縁だった国の秘密 p.64 33分
中国総括 「里山資本主義」の極意―マネーに依存しないサブシステム p.117 24分
第3章 グローバル経済からの奴隷解放―費用と人手をかけた田舎の商売の成功 p.155 31分
第4章 “無縁社会”の克服―福祉先進国も学ぶ“過疎の町”の知恵 p.204 17分
第5章 「マッチョな二〇世紀」から「しなやかな二一世紀」へ―課題先進国を救う里山モデル p.232 12分
最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を―日本の本当の危機・少子化への解決策 p.251 29分
おわりに 里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、二〇六〇年の日本 p.298 4分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

里山〈1〉 (ものと人間の文化史) 里山〈1〉 (ものと人間の文化史)
[Amazonへ]
反核から脱原発へ―ドイツとヨーロッパ諸国の選択 反核から脱原発へ―ドイツとヨーロッパ諸国の選択
[Amazonへ]
100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域 100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域
[Amazonへ]
ラダック 懐かしい未来 ラダック 懐かしい未来
[Amazonへ]
ジャパン・アズ・ナンバーワン ジャパン・アズ・ナンバーワン
[Amazonへ]

ユーザーのしおりメモ (0)