「起業の神様」と称される著者が、成功するビジネスについて、その哲学を10原則にまとめた1冊。ビジネスを立ち上げる上で、大切な精神面の部分を説いており、同著者による『はじめの一歩を踏み出そう』のような起業ノウハウではない。

http://www.bookvinegar.jp/book/10228/


■成功への10原則
「世界で最も成功するビジネス」を創り出す根拠となる次のような10原則がある。

①ビジネスは、正しく創られると現在の一万倍の規模に成長し得る
ほとんどのビジネスは、頑ななまでに小規模のままに留まる。「独立するなら、自分が好きな事をすべきだ」というのは、ほとんどのビジネスが失敗する理由だ。好きな事を選んで、単に仕事へ出かけるという行為こそが、ビジネスが小さいままで終わっていく原因になっている。

「それが一万倍の規模になるためには、私がしなければならない事は何だろう？」と問わなければならない。この問いかけで、あなたは作業者の領域を超え、発明者の領域に辿り着く。

②ビジネスは、創業の基となるアイデアより大きな成果を上げることはない
もしビジネスに対する考えが生活に追われて働く事についてのものであれば、それは結局、生活に追われて働く事に落ち着く。もし実際に成し遂げられるとしたら、驚異的な事は何だろう？

あなたの知性と感性を、想像力の車輪にはめて前進しよう。前進あるのみだ。「世界で最も成功するビジネス」は、あなたの感性で、あなたの知性で、そして世界で、想像を絶する完成品として、ただそこで待っているのだ。

ただただ、想像してみよう。これは始まりであり、終わりではない。

著者 マイケル・E. ガーバー

1936年生まれ。スモールビジネス向けの経営コンサルティング会社 E-Myth Worldwide創設者 E-Myth社では独自のメソッドを開発し、20年間で25,000社以上のスモールビジネスに対してアドバイスを行ってきた。そのメソッドは大企業でも高く評価され、アメリカン・エキスプレス、ソロモン・スミス・バーニー、マクドナルド、ジョン・ハンコックグループ（大手保険会社）など多数の顧問先を抱える。 40年間、起業家支援、スモールビジネス支援にかかわり、米Inc誌は彼を「World’s #1 Small Business Guru」にランキングした。 執筆した書籍、E-MYTHシリーズは16カ国語に翻訳され、ビジネス分野でのベストセラーシリーズとなっている。中でも1995年に改訂されたオリジナル版「E-MYTH Revisited」（邦題：はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術）は、Inc 500社のCEOが推薦する書籍として、「7つの習慣」や「ビジョナリーカンパニー」などの名著を抑え、ナンバーワンを獲得している。