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2013/07/06更新

ユーザーファースト~テレビとスマホの視線争奪戦を生き抜くマーケティング思想~

171分

6P

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放送と通信が融合する時代

スマートフォン、タブレットの普及により、テレビを見ながら情報をやり取りするマルチスクリーン時代が到来した。これからは、テレビの視聴率を上げるという視点ではなく、複数のスクリーンを踏まえて、マーケティングやコンテンツ制作をしていく発想が必要だと説く。ヤフーのマーケティングイノベーション室室長が、これからのメディア戦略を米国の事例などを紹介しながら紹介しています。


■ユーザーファースト
「ユーザーファースト」、自分が使ってダメなサービスは絶対にユーザーには勧めない、という至極当たり前の事を意味する言葉だ。この言葉における「ユーザー」とは、個人の利用者を指し、彼らの「課題解決エンジン」になる事がヤフーのミッションである。

そもそもヤフーのビジネスは回答を知りたい人と回答を持っている人をつなぐことで発展してきた。約17年間この理念を貫き通し、月間4721万人が219億ページを閲覧する世界的な巨大サイトになった。

インターネットの世界はどんどん変わっていく。変化が激しい今こそ、原点であるユーザーファーストの理念が指針となる。

超短要約

ここ数年、テレビ局などのコンテンツ制作者は、テレビ、パソコン、スマートフォンとスクリーンが多様化するたびに競合が増え、一方で若者のテレビ離れが深刻化していくなど、限られたパイを奪い合う「視線争奪戦」に悩まされてきた。ソーシャルメディアの浸透は、視聴者の友人までもメディアの最も強力な競争相手と変えた。友人のつぶやきが発端となり、視聴者の興味対象が離れてしまうことも多々ある訳だ。

しかし、多様なスクリーン、ソーシャルメディアがもたらす機能を自社ブランドとユーザーのエンゲージを強化する接点に変える事ができれば、これほど心強い事はない。

ユーザーファーストの視点は、勝ち残りを図る大手メディアから、飛躍を狙う小規模な制作会社や個人クリエイターへと規模を問わず浸透しつつある。

著者 友澤大輔

ヤフー マーケティングイノベーション室 室長 1994年ベネッセコーポレーション入社、新規事業の立ち上げや商品開発に携わる。ニフティ、リクルート、楽天にて一貫してデータを活用したマーケティングを実践。 2012年、ヤフーに入社、マーケティングイノベーション室 室長。デジタル技術を活用した新しいマーケティングを推進するLab的組織を担当する。 講演や勉強会講師としての活動多数。日本のマーケティング業界全体の発展を目指す。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
ヤフー副社長COO 川邊 健太郎
帯2 帯2
バスキュール代表取締役 朴 正義
帯3 帯3
日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会代表幹事 本間 充

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 3分
第1章 テレビの変化 p.13 13分
第2章 ネットメディアの変化 p.37 27分
第3章 マルチスクリーン戦争 p.85 29分
第4章 マーケティングはユーザーファースト p.137 28分
第5章 キーパーソンに聞く p.187 28分
おわりに p.236 3分

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