今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2013/07/27更新

40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

  • 成毛眞
  • 発刊:2013年6月
  • 総ページ数:197P

149分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

ミドルエイジ的「脱・社畜」のススメ

会社が倒産した、リストラされた、というやむを得ない事情なら仕方がないが、転職すべきか迷っている人は、そのまま会社にしがみつくべきだと断言できる。40歳以上を雇おうとする企業は、皆無に等しい。長年、社会で培ってきた経験など関係ない。若者を安くこき使える方が企業にとってはありがたいし、しかも若者は仕事を覚えるのが速い。

日本の企業は新卒採用の門戸を広げない一方で、ベテランの域に達したミドルエイジにも冷たいし、50代以上になるとまるで粗大ゴミ扱い。そもそも会社に期待する方が間違っているのだ。だが、どれだけ待遇が悪くても、評価してもらえなくても、辞めるべきではない。辞めたら路頭に迷う可能性大である。

但し、会社にしがみついても、心まで売り渡してはいけない。会社の将来など考える必要はないし、アフターファイブにつき合いで飲みに行く必要もない。あらかじめ決められた就業時間内に、与えられた仕事を最低限こなす。責任が重い仕事は断る。

そもそも、日本人は真面目すぎる。しょせんホワイトカラーは、たいした仕事などしていないのだ。毎日、頭を下げてモノを売り込む。一日中、パソコンに向かい、取引先とメールでやり取りする。企画を立てれば却下され、クレーム電話で客に怒鳴られる。このような仕事に生きがいを感じる方が難しい。

資本主義社会においては、資本家になるのが最終目標であり、社内で出世してもあまり意味がない。そもそも、サラリーマンすべて「負け組」なのだ。だから、仕事を一所懸命しているふり、をしていればいい。

三日坊主でいい

会社にいる時は仮の姿で、会社から帰った後が本当の自分の時間だ。自分の時間を満喫するためには、自分は「個人商店の経営者」だと考えてみよう。自分という人間をどう売るのかを考えるのである。会社から一歩出ると、それまでの肩書きは役に立たなくなる。それを定年になってから味わうよりは、まだ立ち直りの早いミドルエイジで体験しておく方が、ダメージは少ないだろう。サイドビジネスは、その一環だ。

まずは、オリジナルなアイデアを出し続ける事が大切だ。価値があるのは、1つの素晴らしいアイデアではなく、いくつものアイデアを出し続ける頭脳である。むろん脱サラして起業するのは、危険な博打である。まずはコストをかけず、小遣い程度の投資で始められるビジネスが理想的である。

やり残した事や、諦めた事ばかりを抱えて、人生の終盤を迎える。それを想像したら恐ろしくなる。亡くなる間際に後悔しても、もはや何もできないのだ。何をすればいいのか悩む人は、とにかく片っ端からやってみるに限る。三日坊主でも全く問題ない。40歳を過ぎたら、とにかく何にでもチャレンジしてみて、あとから考えればいいのである。