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2013/07/27更新

40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

  • 成毛眞
  • 発刊:2013年6月
  • 総ページ数:197P

149分

2P

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40歳以上のビジネスマンの9割は、仕事に全力を注ぐ必要はない

会社に尽くしても報われない。人生を軌道修正できる最後のチャンスである40、50代のビジネスマンに向けた「脱・社畜」的生き方のススメ。


■これ以上、会社に尽くさなくてもいい
2013年4月、「65歳定年制」が施行された。しかし、60歳の社員がそのままの雇用条件で65歳まで働かせてもらえる訳ではない。例えば、三菱電機は「定年年齢選択型給料」を採用している。55歳になった時、現状維持のまま60歳で退職するか、65歳まで働きたいのなら給料カットを呑むかという、どちらかを選択しなければならない。65歳を選んだ場合は、56歳で子会社に出向となり、給料は2割カット、60歳からは5割カットされるという。5年間多く働いても、生涯賃金は900万円しか増えないというのだから、冷や飯を食うために最後の会社員人生を使うようなものだ。

自民党は、正社員を解雇しやすくする法律を作ろうとしている。そうなれば、賃金が高い割りには働きの悪いミドルエイジのクビを率先して斬るだろう。このような時代に、ミドルエイジはいかに生きていくべきか。

今、40代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、外の世界を切り拓くかである。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。これ以上、会社に尽くさなくてもいいのだ。

超短要約

一生かかって銀行に多額の利子を払ってまで、ローンでマイホームや車を買うのが、本当に豊かな生活なのか。ミドルエイジ以上の世代は、今までそう思い込まされてきただけなのだ。そう思い込ませて、ガムシャラに働いて会社に貢献するように仕向けられてきた。確かに40、50代は逃げ切れない世代かもしれない。だがミドルエイジは、人生を軌道修正できる最後のチャンスでもあるのだ。

やり残した事や、諦めた事ばかりを抱えて、人生の終盤を迎える。それを想像したら恐ろしくなる。亡くなる間際に後悔しても、もはや何もできないのだ。何をすればいいのか悩む人は、とにかく片っ端からやってみるに限る。三日坊主でも全く問題ない。40歳を過ぎたら、とにかく何にでもチャレンジしてみて、あとから考えればいいのである。

著者 成毛眞

1955年生まれ。インスパイア創業者・取締役 元マイクロソフト日本法人社長、現在は株式会社インスパイアでコンサルティングやベンチャー企業への投資などを行っている。 また、スルガ銀行株式会社、株式会社スクウェア・エニックスの社外取締役や、様々なベンチャー企業の取締役・顧問などを兼職。早稲田大学客員教授も務める。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 2分
第一章 逃げ切れない四十代・五十代 p.11 17分
第二章 ミドルエイジこそ軽やかに p.39 19分
第三章 サイドビジネスを原動力に p.71 19分
第四章 いまから道楽を追い求めよ p.103 21分
第五章 健康に無関心も神経質もNG p.137 22分
第六章 ミドルエイジの「七つの武器」 p.173 15分

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