仕事漬けの毎日を送る主人公が、パソコンウイルスから受け取った不思議なメッセージを頼りに、働き方を変えていく物語。仕事と人生を両立させることの大切さを説く1冊。
■キューブの住民
今のマユクにとって、時間どおりに会社を出て帰宅する事など夢のまた夢だ。何しろマユクは、家電メーカー大手「ダイナミクス」のマーケティング・グループを統括するマネジャーとして、自分の仕事をこなすだけではなく、部下の手本となるべき立場なのだ。そもそも自分がこんなに働いているのは家族と家族の将来のためなのに、という思いが心をよぎる。
パソコンからメールの着信を知らせる電子音が鳴った。メールを開き、添付ファイルをクリックする。すると画面が真っ白になり、真ん中に黒いフォントでたった一文、こんな文章が現れた。
「きみはキューブモンスターの言いなりか?」
ウイルスが仕込まれたファイルを開いてしまったらしい。怒りをこめてキーボードを叩くが何の効果もない。その日は仕事を終わりにする事にした。
毎日遅くまで残業に追われるマユク。
ある日、パソコンがウイルスに感染する。
しかし、そのウイルスは、ただ真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。
その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスだったが、そのウイルスからのメッセージは、仕事以外の家族や人生も大切にするべきだというものだった。
そして、マユクは自分の人生を取り戻していくことになる。
著者 マイナク・ダル
作家 インド経営大学院アーマダバード校(IIMA)を卒業後、企業社会で15年以上にわたる経験を積むと同時に、プロの作家としてインドで、そして世界に向けて精力的に活動している。 映画化が決まったHEROGIRL(英語版Heroes R Us)や、ベストセラーの3部作Alice in DeadlandといったSF小説のほか、Brand Management 101のようなビジネス書まで、著書多数。
週刊 ダイヤモンド 2013年 7/6号 [雑誌] 紀伊國屋書店和書仕入本部係長 水上 紗央里 |
日経ビジネス |
帯 東レ経営研究所特別顧問 佐々木 常夫 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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キューブ住民の友たちへ | p.6 | 3分 | |
第1章 キューブモンスターの支配 | p.15 | 9分 | |
第2章 じぶんコーポレーション | p.31 | 8分 | |
第3章 しあわせの正味現在価値 | p.45 | 9分 | |
第4章 自分とアポをとる | p.61 | 9分 | |
第5章 何もしないとき | p.77 | 7分 | |
第6章 強制労働のライトを切れ! | p.89 | 6分 | |
第7章 古い絆と新しいひらめき | p.99 | 7分 | |
第8章 革命の本当の目的 | p.111 | 7分 | |
第9章 マニフェストの持続と拡散 | p.123 | 8分 |