仕事に優先順位はつけない
あらかじめ計画的に時間の使い方を定めておく習慣はない。どの道やる事はいっぱいあるし、やり切るのであれば、どの仕事から手をつけても同じ。どの仕事からやるか考える時間があれば、さっさと目の前にある仕事から手をつけてしまう方がいい。
惰性、あるいは勢いやノリがあるかどうかで仕事の処理スピードは極端に違ってくる。優先順位を考えているだけでは惰性は働かない。目の前の仕事を片づけているうちにどんどん勢いがついてくる。
立ち止まるより、動いて片づける
仕事は直列に並んでいる。どんなに小さな仕事でも、その一つひとつを順番にこなしていかなければならない。目の前にある仕事を「嫌だな」と思う事はあるが、難しく考えないようにする。この仕事が嫌いだと思う時間がもったいないし、嫌いと考えると出力が一気に下がってしまう。
中立な環境でコミュニケーションをする
世の中は必ずしもすべてがロジカルではない。Aという主張があれば、Bという考え方がある。すべてをコントロールするのは不可能。だからコミュニケーションが大切である。
一般に解決の兆しがあれば対話を続ける。では、平行線になった場合はどうするか。短時間で打ち切った方が効率的に思えるが、実際の世の中はそうでもない。何日間も平行線で話をして、「やっぱり平行線だな。では、また話そう」と確認して別れるのも立派なコミュニケーションだ。世の中には不完全だが、微妙なバランスというものが存在する。そのバランスを維持するためにコミュニケーションを続けていく努力もまた必要である。
お互いが本音でコミュニケーションをするために大切なのは、中立的な環境を作ること。きちんと適切な内容と量、重みとニュアンスを伴って発言できなければならない。発言は一方的であってはならない。その条件が満たされて初めて「よく聞く」事が可能になる。
仕事は慣れたことをやる
同僚がいろんな仕事をやっていて「何で自分にはこの仕事を与えてくれないんだ」と文句を言いたくなるかもしれない。しかし実際は目の前の仕事をしっかりやる事さえ難しい。違う仕事を与えられても能力オーバーになって未消化になってしまう。
今の仕事をどんどん深堀りしていけば、やる事はいくらでもある。限られたフィールドで仕事をしていけば、その仕事で経験を積み、経験から学び知恵に変えていく事ができ、成功する確率が高まっていく。
景気もそうだが、何事にも波がある。まず、チャンスは必ず来るのだと信じる事が大切である。そしてストライクが来た時にしっかりバットに当てられるように日頃から素振りの練習を欠かさない。この素振りが毎日の「慣れた」仕事である。