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2013/04/10更新

お金という人生の呪縛について

  • 松本 大
  • 発刊:2013年3月
  • 総ページ数:183P

120分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
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  • 感動する
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  • 事例が豊富な

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人生も仕事も目の前のことに全力投球せよ

10億円の報酬を捨てて、マネックス証券を創業した松本大氏の人生と仕事哲学。
「お金」「仕事」というテーマについて、松本氏がどのように考えているのかが綴られています。


■お金の呪縛から離れる
お金はあくまでも交換価値。交換して初めて価値の出る存在である。それをどう使うかが大切である。ところがお金になると、いくらでも欲しい、使い切れないほど貯めたいと願う人がたくさんいる。

世の中にはお金を稼がなくても、自分のやりたい事が何でもできる人や、欲しいものを手に入れられる人がいる。自分でお金を稼いでも、誰かからお金をもらっても、同じお金だからである。お金がなくても人に御馳走してもらえる人もいる。一度、お金の呪縛から離れてみるといい。その方が面白いし、いろいろな事ができるようになる。

お金の呪縛から解かれてお金や仕事、経済を見る事が大事。お金は動いてこそ価値があるし、いろいろな事が見えてくる。

超短要約

■「そこに仕事があるから」仕事をする
山登りも仕事も頂に到達するまでには様々なアップダウンがある。それらを越えていかねば目的地に着かない。楽な事ばかりではない。それでもなお、登り切れば達成感と心地良い疲労感が身体を包み、気分爽快となる。そして頂上から見渡す風景は、歩き出した時には考えられなかったものになる。

しかし、登山家はその快感のために登っているのではない。「そこに山があるから」登るのであって、その結果、快感がついてくる。だとしたら仕事も、何かのためにするのではなく、仕事をするためにするのだと思える。

人は「仕事が好きかどうか」とか、「やりがいがあるのだろうか」と真剣に悩み始めるとどんどん悪循環に陥ってしまう。そして仕事が手につかなくなる。悩んだり考えてもキリがない。仕事を進めていく途上は辛い事も多いだろうが、それを乗り越えれば、やがて見晴らしのよい頂上に立つ事ができる。

■夢や目標は曖昧なほうがいい
「40歳までに起業する」「5年以内にマネジャーに昇進する」など、中長期の目標を決め、1年間、1ヶ月、1週間でやるべき事にブレークダウンするのは一見、効果的なように思える。

しかし、実現するかどうか分からない夢や目標のために、それを実現するための段取りにあれこれと頭を悩ますくらいなら、目の前の仕事に全力投球すべきである。そうすれば結果はおのずとついてくる。

世の中は環境変化が激しいし、目標に自分の成長が追いつかない事もある。中長期の目標を立てて、それに向かって綿密な工程表を作ったところで、往々にして予定通りに進まない。夢や目標は曖昧な方がいい。方向性を示すだけでいい。未来のことを事細かに考えたところで周りも変われば自分も変わる。方向性だけ決めたら、とにかく走り出してみること。

■後追いする人は成功しない
トレーダーに語り継がれてきた文句の1つに「まだはもう、もうはまだ」という言葉がある。トレーディングの世界では、いち早くその期待の形成に参加するトレーダー、人より先に見切りをつけるトレーダー、そういったトレーダー達が成功するケースが多い。人の後を追っていく行動では成功しない。

もう1つ、優秀なトレーダーは、決して後ろを振り向かない。「Look to the future(未来に目を向けろ)」である。

著者 松本 大

1963年生まれ。マネックス証券株式会社代表取締役社長CEO 大学卒業後、ソロモン・ブラザーズを経てゴールドマン・サックスに勤務し、債券トレード、デリバティブ取引などに従事。1994年、30歳で同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、マネックス証券を設立。 東京証券取引所グループとその子会社の東京証券取引所の取締役も兼任。新生銀行やオリックス証券の取締役なども務めている。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 2分
第一章 仕事から経験を積み、経験を知恵に変える。 p.13 20分
第二章 有限な時間を有効に活用する。 p.51 9分
第三章 日々の中で小さな改革を。 p.69 20分
第四章 個人として経済に参加する。 p.107 18分
第五章 忘れないと新しいものは覚えられない。 p.141 7分
第六章 世界の中で個人として生きる。 p.155 14分
おわりに p.182 1分

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