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2013/03/31更新

僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方

179分

3P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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セルフデザイン

多くのライフデザイナー達も、一つの固定化された自己ではなく、複数の自己を意図的に、時に戦略的に持つようにしていた。セルフデザインとは、個性化でも個の最大化でもなく、個の多面化によって実現する。

「複数の自分」といっても、ほとんどの人が無意識に自分の多面性を使い分けている。職場の自分、家庭の中の自分、プライベートの自分など多くの顔を持っている。人はいくつもの側面を持っていることの方が自然である。ライフデザイナー達に共通するのも、いろいろなことに首を突っ込み、いくつもの顔を持っていること。趣味のサークル活動からNPO、プロボノまで、複数のコミュニティに所属する事で、新しい変化を誘発する環境を自らつくり出す。

別の顔を持つというのは、そこに所属する別のコミュニティの人とつながりを持つという事であり、結果的にそうした人間関係が知らずに自分の対して変化を促す有効な手段となる。

コンピューターのプログラムと同じで、何かを入力しなければ、永遠に出力はない。思い切って自分のプロジェクトや活動をまずは発信・表現すること。「自作自演に照れないこと」が必要である。例えすぐにお金を生まずとも、人脈は広がり、知識をシェアでき、それはかけがえのない財産となるはずである。

ワークデザイン

今後の働き方をデザインするために最も重要なのは「つながり」である。つながりと言えば、真っ先に思いつくのはソーシャルメディア。ネットを介して人々がつながることが前提になれば、出会った後のリアルな場所や空間こそが重要になる。やはり、デスク上のネット空間だけでは、つながる力の威力もわからない。仕事のアイデアもネタも、常に実社会、街、そこを行き交う人々の中にある。

ノマド・トーキョーでは、シェアオフィスやコワーキングスペース、カフェなどでも仕事をした。そうした中で強く感じ、また多くのライフデザイナーの姿を目にしてわかったのは、単に場所に縛られず、移動するだけでは、仕事につながらないという現実である。コワーキングスペースのようなところでも、黙々と一人作業をするだけでは、作業がはかどることはあっても、それ以上の変化は生まれない。

出会いをどう活かして次につなげるのか。それには「一緒にイベントをやりましょう」と誘うのが良い。イベントは最も手っ取り早くて手軽な「恊働プロジェクト」である。開催日時という締め切りも決まっているし、イベントが終了すれば解散する気軽さがある。イベントの共同開催の他には、その人への取材やインタビューするという事がある。ご縁がある人とは、そうやってつながりを維持すると、そのチャネルからさらなるコネクションが広がっていく。