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2013/04/28更新

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

173分

3P

  • 古典的
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  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
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外的コントロール心理学

外的コントロール心理学には3つの信条がある。

①私は外側からの簡単なシグナルに反応して行動する

②私は人がしたくない事でも、自分の思うようにさせる事ができる。他の人も私の行動、思考、感情をコントロールする事ができる

③私の言う通りにしない人を馬鹿にし、脅し、罰を与える。あるいは言う事を聞く人に褒美を与える事は正しい事であり、私の道義的責任である

外的コントロールの考え方は、「オーナーシップ」を感じる関係の中で使われやすい。しかし、人間関係において、家や車のように相手を「自分に所有権がある持ち物」のように考えると「相手は私の言う事を聞くはずだ」という錯覚が生まれる。

この錯覚に基づいた、日常的な関わり方には、次の7つがある。①文句を言う、②脅す、③責める、④罰を与える、⑤批判する、⑥褒美で釣る、⑦ガミガミ言う。

外的コントロールの背後には、「私は正しい、相手は間違っている。だから私の思う通りにコントロールしよう」という思いが隠れている。こうした習慣は、人間関係を破壊してしまう。

選択理論

私達は、大切な人であるからこそ期待してしまうし、自分の理想に近付くように変わって欲しいと願う。「期待する事」自体は外的コントロールではない。しかし「期待通りにならない事を許さない」のは外的コントロールである。

期待する事と、相手がその期待通りになる事の間には「相手の選択」という大きな要素が関わっている。選択理論では、この「選択権を尊重する」事を意識して人と関わる。

こうした考え方に基づいた、日常的な関わり方には、次の7つがある。①耳を傾ける、②励ます、③尊敬する。敬意を払う、④受け入れる、⑤違いを交渉する。調整する。話し合う、⑥信頼する、⑦支援する。

「私は自分だけを変える事ができる」「相手を変える事はできない、コントロールできるのは自分だけ」そう確信できた人だけが、良い人間関係を築く事ができる。

感情に支配されないこと

私達の行動には「行為」「思考」「感情」「生理反応」という4つの要素が存在する。この内、自分の意思で直接コントロールできるものは「行為」と「思考」。「感情」と「生理反応」を変化させるには「行為」と「思考」をコントロールしなくてはならない。

「自分の願っている事」と「今手に入っている事」のバランスが崩れた時、私達は嫌な気分を味わう。人は「怒り」を避ける事はできない。しかし、怒りを野放しにしておくと、外的コントロールの行動が暴走してしまう。

怒りを鎮めるには「タイムアウト」を使うこと。トイレに行く、水を飲む、走ってくる等、身体を動かす事がコツ。「タイムアウト」の行動アイテムをストックし、意識して選ぶ事のできる行為や思考のレパートリーを増やすと良い。