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2013/04/28更新

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

173分

3P

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人間関係を良くするにはどうすれば良いのか?

周囲の人と良い関係を築くための『選択理論』という心理学を解説している本。心理カウンセラーの著者が、人間関係で悩む人に向けて、人生を楽にするための方法を紹介しています。


■人間関係を決めるたった一つの違い
私達が人と関わる時、そこには2つの異なった立ち位置があり、別々の心理学が働いている。

①外的コントロール心理学
人を自分の期待通りにコントロールしようとする考え方。私達は「自分の事は自分で決めたい」と思っている。そのため、外的コントロールの考え方の下では、人間関係が悪化したりする可能性が高い。

②選択理論
人は自分の行動しかコントロールする事はできないと捉える考え方。選択理論では「自分が相手にしたり言ったりする事は、数ある情報の一つに過ぎず、それに対して、どんな行動や態度を選択するのかは相手次第である」と考える。こう考える人は、「相手の意見を変えさせよう」ではなく、お互いの違いを調整して「より良い関係を保とう」という方向にエネルギーを注ぐ。

私達は、自分に操作的に関わってくる人は嫌いだが、自分と良い関係を作ろうと努力してくれる人との関わりは心地よく感じるものである。

超短要約

■自分と相手の欲求の特徴を知る
私達の行動を動機付けるものを「基本的欲求」と呼ぶ。自分の基本的欲求が分かれば、意識すべき課題も捉えやすくなる。

①愛・所属の欲求
強い:人間関係において親密度を求める傾向がある。しかし、人への関わりも度を過ぎると、自己犠牲的になったり、村意識が強くなったりして、「外的コントロール」の要素が発生する。必要以上に関わる事は「おせっかい」である。

弱い:多くの人と関わりを持つ事や強い親密感を感じる事をあまり求めない。そのため、人間関係を面倒だと思って、人との関わりを避ける事で、関わり方を身に付ける機会を失いがちになる。

②力・価値の欲求
強い:負けず嫌いの頑張り屋が多く、競争や議論から抜け出せない、支配的になる、比較や格付けの意識が強い等の特徴がある。このタイプが最も「外的コントロール」に気をつける必要がある。

弱い:「成り上がる」事にも、注目を浴びる事にも興味がない。しかし、力の欲求をないがしろにしていると、自信が持てず、自分の価値を低く見積もりがちで、自己嫌悪で悩む事が多くなる。

③自由の欲求
強い:自分の人生は自分で決めたいと強く思う。しかし、自由だけを追求していくと、「自己中心的な人」だと言われる事になるし、「冷たい人」だと思われかねない。そうなると、逆に人からガミガミ言われたり、束縛が厳しくなったりする。

弱い:自分で決める事にあまり執着しないので、誰かの判断に身を委ねたり、誰かが決めてくれる事を待っている傾向がある。そのため、自分の行動に責任をとる事が学びづらい。

④楽しみの欲求
強い:「好奇心」「学習欲」「遊び心」が強い。こうした人は、杓子定規なやり取りや、型にはまったルーティーンな作業が苦手で、飽きてしまう。「行動力」や「発想力」は目を見張るものがあるが、時に「暴走」と呼ばれたりもする。

弱い:良い関係を持つ最善の方法は、一緒に学習する楽しみを持つ事である。そのため、自分の枠組みを外して相手と一緒に楽しんでみる事が求められる。

⑤生存の欲求
「安心」「安全」「安定」がキーワード。一番問題になるのは、お金の使い方や計画性である。他人の欲求充足の邪魔をしないで自分の欲求を満たす方法を見つけ出す努力が不可欠となる。

お互いの欲求の大きさを受け入れ、「変えられない部分がある」という事を理解しながら、より良い人間関係を築く事が大切である。

「基本的欲求」は毎日適切に満たさずにはいられない。そのためには、何によって満たすか、その「願望」を選ぶ必要がある。「基本的欲求」の強さは変わらないが、「願望」は変えられる。願望に優先順位をつけると、行為と思考もコントロールしやすくなる。

著者 渡辺 奈都子

1968年生まれ。神栄カウンセリングセンター・心理カウンセラー 1993年よりリアリティセラピーを学び、以来、米国シニアインストラクター柿谷正期、柿谷寿美江に師事。カウンセリングの領域ではリアリティセラピーを用い、教育、ストレスマネジメント、セルフコントロール等の様々な分野への適用に携わる。 1996年、神栄カウンセリングセンター開設。1997年、リアリティセラピーのファカルティメンバーとしての国際資格を取得。 以来、女性のクライアントを中心に、恋愛、結婚、子育て、家庭と仕事の両立、義理の人間関係に至るまで、リアリティセラピーを適用し「大切な人間関係の維持と回復」に主眼をおいたカウンセリングを行うと共に、教育、医療、マネジメント等の様々な分野で選択理論心理学を用いた研修を展開。 日本選択理論心理学会・選択理論心理士。米国ウイリアムグラッサー協会認定 プラクティカムスーパーバイザー。NPO日本リアリティセラピー協会・理事。

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帯
経済評論家 勝間 和代
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 3分
第1章 人間関係を決めるたったひとつの違い p.21 7分
第2章 外的コントロール島の悲劇 p.35 15分
第3章 選択理論アイランドの人間関係の秘訣 p.65 15分
第4章 自分自身を上手にコントロールするために p.99 19分
第5章 もっと楽になる自分の生かし方 p.137 29分
第6章 より良い人間関係を築くために p.193 17分
第7章 自分を幸せにする秘訣 p.227 19分
おわりに p.265 4分

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